昨年限りでF1を引退したニコ・ロズベルグのトレーナーを務めていたダニエル・シュロッサーが、F1を目指すロシア人ドライバーと新たに契約を結んだと報じられている。
長年にわたってロズベルグのトレーナーを務めていたシュロッサーにとっても、2016年にF1チャンピオンとなったロズベルグが突然の引退発表を行ったことはショックだったようだ。シュロッサーは、そのときには今後自分がどうなるのかもはっきりしていなかったと認めている。
■現チャンピオンの次に組むのは若手ロシア人ドライバー
だが、このほど『Bild(ビルト)』紙が報じたところによれば、どうやら40歳となるシュロッサーは現在フォース・インディアで開発担当ドライバーを務めている18歳のニキータ・マゼピンと契約を結ぶことになったようだ。
「新しい仕事を楽しみにしているよ」と『Bild(ビルト)』に語ったシュロッサーは、次のように付け加えた。
「ニキータはフォース・インディアのテストドライバーでもあるが、彼が今年フリー走行に出るチャンスがあるのかどうか、そして私がパドックに同行することになるのかどうかはまだ分からないけれどね」
■マゼピンの父親はロシアの大富豪
シュロッサーは、今回マゼピンと契約するに至った経緯を次のように説明している。
「彼のマネジャーから連絡があったんだ。彼らは今年彼を取り巻く環境をもっとプロフェッショナルにふさわしいものにしていきたいと考えているんだ。そして、現F1チャンピオンのコーチを雇える状況にあることが分かったのさ」
「彼らは私にオファーを示した。そしてそれは私にとっても興味深いものだったよ」
『Bild(ビルト)』によれば、マゼピンの父親であるドミトリ・マゼピンは、ロシアで化学系企業を営むビジネスマンであり、かなりの資産家だということだ。