先週、各F1チームの2017年型F1カーが相次いで発表された。そして、26日(日)に初披露されたトロロッソの2017年型車に関しては「青い色をしたメルセデスAMGのようだ」との声があがっている。
今年からまたルノーパワーユニットを搭載するトロロッソSTR12の細部が、過去3年連続でF1タイトルを獲得したメルセデスAMGの2017年型車と非常によく似ているためだ。
■似たのは偶然だとトロロッソの技術トップ
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』から、メルセデスAMGのクルマとの類似点が多いことについて質問されたトロロッソのジェームス・キー(テクニカルディレクター)は次のように答えた。
「すべて単なる偶然だよ。我々はメルセデスAMGからスタッフを引き抜いたりしていないし、その逆のこともないんだからね」
「木曜日(23日)にメルセデスAMGの写真を見たとき、最初はちょっと当惑したんだ。でも、その後はうれしい気持ちになったよ。もしメルセデスAMGが我々と同じアイデアを持っているのだとしたら、我々もそれほど間違っていないってことだからね」
「あとは、我々のルノーエンジンがメルセデスと同じくらいいいものであることを期待するだけだね」
■ほかのチームのクルマにも注目していく
メルセデスの2017年型車W08とトロロッソSTR12がとりわけよく似ているのはフロントサスペンションの処理の仕方だろう。これに関して、キーは次のように語っている。
「正直に言って、メルセデスと我々だけがこのやり方をとったことには驚いているよ」
さらにキーは、そのほかのライバルチームのクルマについて次のように続けた。
「フェラーリはサイドポッド回りが興味深いね。これは全く新しい取り組みだし、これからもっと詳細に見ていく必要があるよ」
そう述べた45歳のキーは、次のように付け加えた。
「マクラーレンとハースのクルマにもいくつか興味深い部分があるね」