引退した2016年のF1チャンピオン、ニコ・ロズベルグの後任として2017年F1シーズンをメルセデスAMGで迎えることになったバルテリ・ボッタスが、自分にはうまくやっていける自信があると語った。
■メルセデスAMGへ行くことに迷いはなかった
ボッタスのF1キャリアは、2010年にウィリアムズとテストドライバー契約を結んだところから始まっている。2013年にF1デビューを果たすと、昨年まで4年連続でウィリアムズのコックピットに収まっていた。つまり、これまでのボッタスのF1キャリアはすべてウィリアムズとともに形成されてきていたわけだ。
だが、ボッタスはその慣れ親しんだウィリアムズを去ってメルセデスAMGに移籍することにそれほど迷いは感じなかったと母国フィンランドのテレビ局MTVに次のように語った。
「どちらのチームも、レースに勝利し、成功することを目指している。だけど、僕が本当にその気になったのは、メルセデスAMGが今でも本当に成功に対してハングリーだからだ」
「彼らは過去3年間すべてのタイトルを独占してきたけれど、それでもまだ十分じゃないんだ」
■プレッシャーとストレスは倍増間違いなし
最強チームであるメルセデスAMGに移籍できたのは、ボッタスにとってはまたとないチャンスであることは間違いない。だが、同時にそのプレッシャーの大きさも半端ではないはずだ。これまで3度F1チャンピオンになったルイス・ハミルトンと同じクルマに乗るということは、常にハミルトンと比較されることになる。
メルセデスAMGと1年契約しか結んでいないボッタスが2018年以降もメルセデスAMGに残るためには、少なくともハミルトンに食い下がることができるだけの力があることを示して見せる必要がある。
■プレッシャーには対応できる
だが、ボッタスは2017年シーズンに向けて次のように語った。
「自分にかかる多くのプレッシャーやストレスに対応するのはすごく簡単だよ。だけど、F1ではプレッシャーが積み重なっていけば自分にとってマイナスなだけだということにも気付いているよ」
「僕は常に高い目標を設定するんだ。バーの位置を本当に高くしている。だから、もしプレッシャーがあるとしても、それは外部からのものではなく、ほとんどは僕自身によるものなんだ」
「僕はレースに勝ちたいし、チャンピオンにもなりたい。そういう意味では、目標は何も変わらないんだ。僕はチームから大きなサポートを受けているし、どんな状況でもそれが僕の助けになるはずさ」
■やるべき仕事は変わらない
ボッタスは、2017年シーズンをスタートするにあたってはすぐに新しい環境に慣れることが必要なのは分かっていると認めつつ、次のように付け加えた。
「僕の仕事はこれまでと同じようにできる限り懸命にクルマを運転することだ。それはこれからも決して変わらないよ」