メルセデスAMGのドライバー決定はさらに延びる可能性もあると非常勤会長のニキ・ラウダが話している。
2016年のタイトルを獲得したニコ・ロズベルグが突然の引退を発表したため、メルセデスAMGはその後任を選んでいる。当初は12月中に決めたいとしていたが、その後、決定は休暇が明ける1月3日以降になると発表した。
■「まだ準備ができていない」とラウダ
ラウダは、オーストリアのテレビ局『Servus TV(セアヴスTV)』で次のように話した。
「どの道を選ぶか、1月末まで分からない可能性もある」
「われわれはまだ準備ができていない。かなり複雑な交渉が行われている」
■本命はボッタスか
あらゆる可能性を追求して実現しなかったとしても、メルセデスAMGには、育成ドライバーのパスカル・ウェーレイン(マノー)をステップアップさせる手が残っている。
しかし、チームの本命はバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)だと見られている。ボッタスはメルセデスAMGビジネス部門エグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフがマネージメントをしているドライバーだ。ただし、2017年もウィリアムズと契約している。
ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』は、ボッタスの移籍はほぼ確定だと伝えている。ウィリアムズが、ボッタスの後任として、今シーズンで引退したフェリペ・マッサの引き留めに成功したというのだ。
■ドライバーラインアップではレッドブルに軍配
いずれにしても、ラウダはメルセデスAMGがドライバーラインアップで後手に回ったと認め、現在最高の組み合わせはレッドブルのダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンだと話した。
フェルスタッペンはアイルトン・セナの再来とも言われているが、ラウダもそれを認めている。
「一人一人が違う。だが、ポテンシャルでセナとシューマッハとフェルスタッペンは匹敵している」とラウダは『Servus TV(セアヴスTV)』で話している。