レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、エンジンサプライヤーのルノーとは良好な関係だと話している。
レッドブルとルノーの関係は2015年に悪化し、レッドブルはエンジン供給を確保できない事態となったが、タグ・ホイヤーとスポンサー契約したことで、2016年はルノーエンジンをタグ・ホイヤーのブランド名で搭載してきた。
そして、F1最終戦アブダビGPを前に、レッドブルとタグ・ホイヤーの契約を2年間延長したことが発表された。
■ルノーの改革で関係も成績も向上
ホーナーは、2014年と2015年の不振で「フラストレーション」が吹きこぼれる状態だったと『Speedweek(スピードウィーク)』に認めている。
「しかし、(ルノーで)組織改革と人員刷新が行われて新たな熱意が生まれた。それが今後2年間続くことを願っている。すでに提携を延長してあるからね」
レッドブルは2016年に2勝し、コンストラクターズ選手権でもフェラーリを抜いて2位に返り咲いた。タグ・ホイヤー名を使っているためにルノーの手柄と認められないことに問題はないのだろうか。
「いや、たとえタグ・ホイヤーと呼ばれていても、われわれがルノーエンジンを使っているのは誰もが知っていることだ」
「ルノーの人々は、自分たちの製品がレースで勝利したと誇りに思うだけだよ」
■期待される新車 開発は順調?
2017年は車両規格が大幅に変更される。ホーナーはチームの開発力に自信を持っているが、次のようにも語っている。
「来シーズンに関しては未知の部分が多い。2008年以来、最も根本的な変化だ。現時点では、他チームがやっていることは誰にも分からないから、自分たち自身の仕事に集中するしかない」
天才デザイナーとの呼び声高い最高技術責任者エイドリアン・ニューイは第一線を退いているが、2017年車RB13の開発には大きく関与していると言われている。
スケジュール通りに進んでいるかと聞かれると、ホーナーはこう答えた。
「いつもの通り、われわれのスケジュールは非常に厳しいものだ。しかし、1回目のテストには間に合わせなければならないし、間に合わせてみせるよ」