F1にタイヤを供給するピレリは、ドライバーからのフィードバックを取り入れてウェットタイヤの改善に取り組んでいる。
F1第20戦ブラジルGPでは、雨量がそれほど多くなかったにもかかわらず、アクアプレーニング現象を起こしてスピンするドライバーが続出した。
グリッドに付く前にクラッシュしたロマン・グロージャン(ハースF1)は、「今のレインタイヤは、とにかくひどいタイヤだ」と話したと『Speedweek(スピードウィーク)』は伝えている。
■ドライバーズミーティングにピレリも出席
こうした声を受けて、最終戦アブダビGPのドライバーズミーティングにはピレリも出席し、ドライバーから直接話を聞いた。
ピレリの責任者であるマリオ・イソラは、次のように語っている。
「ドライバーとのディスカッションは非常に興味深いものだった」
「基本的な問題は、テストがあまりできないことだ。より適切な製品をどのように作るか理解を深めるためには、テストの日数を増やす必要がある」
■ウェットタイヤの種類を増やす案も
解決策として、ウェットタイヤの選択肢を1つ増やし、ブラジルGPが開催されたインテルラゴスのような路面に適したものを作ることも提案されていると『Speedweek(スピードウィーク)』は伝える。
「現在、それについて検討している。タイヤを改善するには、もっとテストする必要がある」とイソラも話す。
2017年はタイヤの幅が約25%広がる。それにともなって、シーズン中に25日間のタイヤテストが予定されている。