今季限りでのF1引退を表明しているフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)にとって、今週末に行われるF1第20戦ブラジルGP(13日決勝)は、F1最後のホームレースとなる。
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そのレースを前に、母国ブラジルのテレビ番組に姿を見せたマッサが、かつてフェラーリ時代にチームメートとして共に戦ったフェルナンド・アロンソ(現マクラーレン・ホンダ)やミハエル・シューマッハについて語った。
■アロンソと問題を抱えたことは一度もない
自分のF1キャリアを通じて最強レベルだと思うチームメートは誰かと質問されたマッサは、アロンソとシューマッハの名前を挙げると、まずアロンソとの思い出を次のように語った。
「アロンソは常に僕にちゃんと接してくれたし、問題を抱えたことなど一度もなかったよ」
「だけど、僕の後ろになったときより、僕の前に出たときのほうがもっといい人だったね」
マッサはさらに、自分が今年限りでF1を引退することを発表した後でアロンソと次のように言葉を交わしていたと付け加えた。
「彼(アロンソ)がハグしてきたんだ。そのとき僕は言ったよ。“君は嫌なやつだったよ。だけど僕は君が大好きさ”ってね」
■シューマッハの家族の考えは尊重すべき
一方、かつて7度F1タイトルを獲得したシューマッハについては、チームメートと言うよりもどちらかと言えば「先生」に近かったとマッサは語っている。
「僕は彼が眠っているときに訪問したんだ。簡単なことではなかったよ」
現在は2013年末のスキー事故で頭に負ったけがからのリハビリ生活を続けているシューマッハを見舞ったときのことを思い起こしながらそう語ったマッサは、シューマッハに関する情報がまったく開示されていないことについては理解できるとし、次のように付け加えた。
「(シューマッハの)家族には自分たちが望むことをし、状況について語らないという権利があるからね」