かつてフェラーリやメルセデスAMGのチーム代表を務めたロス・ブラウンが、F1を率いる仕事に関心を持っていると認めた。
61歳のブラウンは、メルセデスAMGを去って以降はF1から離れているが、フェラーリやマクラーレンに加わるといううわさもあった。
■「チームに戻ることは決してない」とブラウン
ブラウンはこれらのうわさは否定したものの、F1全体を率いる仕事には興味を持っていると『Telegraph(テレグラフ)』紙に語った。
「そうした形でこのスポーツにかかわりたいと思っている」
「私がどこかのチームに戻ることは決してないだろう。チーム内でできることはすべてやった。前に言ったことの繰り返しになるけれども」
「しかし、F1をより良いF1にする手助けなら、確かに魅力を感じる」
■F1に必要なのは計画とその実行組織
ブラウンには、F1が向かうべき方向についてすでに考えがあるようだ。
「F1に必要なものは何かと聞かれれば、必要なのは計画だ。3年計画、5年計画だよ」
「そうした計画を生み出し、時間をかけて実現していく上で理想的な組織が存在しないというのが私の意見だ」
■新オーナーとの接触は否定せず
ブラウンがF1の新オーナーであるリバティ・メディアと組んで、F1のスポーツ面全般にかかわる仕事に就く可能性もある。
リバティ・メディアとの接触はすでにあったのかと聞かれると、ブラウンははっきりとした否定はせず、次のように話した。
「彼ら(リバティ・メディア)はまだ慣れている最中だと思う」
「非常に賢明にも、しっかり時間をかけている。彼らはバーニー(エクレストン/F1最高責任者)とも良い関係を築かなければならない。バーニーはあのように関与してくるオーナーに慣れていないからだ」
■エクレストンとの協働に問題は?
エクレストンと密接にかかわって仕事をすることになる可能性もあるが、ブラウンはこう話している。
「バーニーとは何のわだかまりもない」
「私がフラストレーションを感じたのは、秩序だったかっちりとしたアプローチが私のやり方なのに対して、バーニーのやり方は無秩序で衝動的だからだ。この2つが手を組むことがあったら、興味深い組み合わせになるだろう」
「ああした独特の個性やアプローチを面白いと思うときもあるよ」