メルセデスAMGの3年連続でのF1コンストラクターズタイトル獲得が今週末のマレーシアGP(10月2日決勝)で決定する可能性がかなり高くなってきている。
■メルセデスAMG1-2フィニッシュなら無条件でタイトル確定
過去最多の全21レースで行われている今シーズンのF1もあと6戦を残している。だが、現時点でコンストラクターズランキングのトップに位置するメルセデスAMGは2番手のレッドブルに222ポイント差をつけている。現時点では237ポイント差のランキング3番手フェラーリまで数字上はタイトル獲得のチャンスが残されているものの、現実的にはメルセデスAMGのタイトル3連覇は確定しているも同然だ。
ここまでに行われた15レースでメルセデスAMGが優勝できなかったのは同士打ちで2台ともリタイアとなった第5戦スペインGPだけだという事実を見れば、この段階でメルセデスAMGのチームタイトルが決まってしまうのも当然だということになるだろう。
■メルセデスAMGの強みはパワー+効率性
ライバルチームたちに対してこれほどの差をつけることができた理由について質問されたパディ・ロウ(メルセデスAMG/技術部門エグゼクティブディレクター)は『Bild(ビルト)』に次のように答えた。
「我々はどんなサーキットでもうまく機能するクルマを造ったということだ」
「パワーだけではなく、パワーと効率性の両方が優れているということになる」
いずれにせよ、コンストラクターズタイトルに関してはメルセデスAMGが3連覇を達成するのは時間の問題であり、興味のゆくえはレッドブルとフェラーリの2位争いということになる。
■ドライバーズタイトルのゆくえは予測不能
一方で、ドライバーズタイトルのほうもメルセデスAMGが獲得するのはほぼ間違いない状況だが、ディフェンディングチャンピオンのルイス・ハミルトンが3連覇を達成するのか、あるいはニコ・ロズベルグが初タイトルを手にするのかはまだ全く分からないと言っていい状況だ。前戦シンガポールGPでランキング再逆転を果たしたロズベルグだが、現時点での差はわずか8ポイントしかない。
この2人のうちどちらが今年のF1チャンピオンになると思うかと質問されたロウは、次のように答えている。
「予想するのは不可能だよ。本当に分からない」