マノーのパスカル・ウェーレインが、シーズン前半でシートを失ったインドネシア人ドライバーのリオ・ハリアントを擁護するコメントを行った。
■資金不足でオコンにシートを譲ったハリアント
今季、唯一のアジア人ドライバーとしてマノーからF1デビューを飾ったハリアントだったが、チームに持ち込める資金が底をついたことにより先週末に行われた第13戦ベルギーGPからはメルセデス所属ドライバーであるエステバン・オコンにそのシートを譲っている。
インドネシア政府の支援を受けて多額の資金をマノーに持ち込んでF1デビューを果たしたハリアントに関しては、単なる「ペイドライバー(資金持ち込みによってシートを獲得するドライバー)」でしかないと見る者が多く、ヨーロッパF3でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に勝ってチャンピオンとなり、昨年はGP3でも年間チャンピオンとなったオコンの加入により、マノーのラインアップがさらに強化されたとも考えられている。
■ハリアントはいいドライバーだったとウェーレイン
だが、オコン同様メルセデス所属ドライバーであり、昨年はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で史上最年少チャンピオンに輝いたウェーレインは、オコンとともに望んだベルギーGP予選を振り返って『Tuttosport(トゥットスポルト)』に次のように語った。
「エステバンは素晴らしい才能を持っているよ。だから彼よりコンマ5秒速く走れてよかった」
「多分、これからみんなもリオが実際にはいいドライバーだったし、いい仕事をしていたんだということが理解できるようになるんじゃないかな。もし彼がここ(スパ)の予選に出ていたら、彼はQ2に進めていたはずだと確信しているよ」
そう語ったウェーレインは、次のように付け加えた。
「彼はすごく過小評価されていたと思っているし、僕は少しばかり悲しく思っているよ。彼は素晴らしい仕事をしたし、いい友人だったからね」
ハリアントは、正ドライバーとしてのシートを失ったあともマノーの控えドライバーを務めることになっている。