レッドブルが、F1カーに不正なパーツを使用しているのではないかとの指摘に対して反論を行った。
●【タイム結果】F1ベルギーGP 決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
■フェラーリとの差を広げるレッドブル
シーズン中盤以降、レッドブルの勢いが増している。F1第9戦オーストリアGP以降、先週末の第13戦ベルギーGPまで5戦連続で表彰台を確保し、コンストラクターズランキングも第12戦ドイツGPでフェラーリを逆転して2番手に浮上。現時点では3番手のフェラーリとの差を22ポイントに広げている。
ベルギーGP予選では、ランキングリーダーのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がグリッド降格ペナルティーにより予選Q1敗退を選択したことがあったにせよ、18歳のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が初めて予選2位につけるという活躍も見せていた。
■メルセデスAMGとの差を縮めたいとリカルド
今週末も長いストレートがあるモンツァでのイタリアGPを迎えることになるが、レッドブルではすでにメルセデスAMGに照準を合わせているのではないかと質問されたレッドブルのダニエル・リカルドは次のように答えている。
「そうなるといいね」
「僕は3戦連続で表彰台に上っているし、僕たちが攻勢に転じているのは確かだ」
■ライバルチームがレッドブルのディフューザーに疑いの目
だが、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』は、レッドブルのライバルチームたちが、レッドブルのディフューザー(F1カーの後部に取り付けられたエアロパーツ)のデザインに問題があるようだと指摘していると報じている。
それによれば、スパ・フランコルシャンで行われた金曜フリー走行において、レッドブルのディフューザーが垂直方向および水平方向にたわんでいる様子がテレビ映像でリプレイされていたという。
『Auto Bild(アウト・ビルト)』は、スパにおいてフェラーリがあるカメラマンに対し、レッドブルのディフューザーを「注意深く観察」するよう依頼していたと伝えている。
■すべて合法だとレッドブル首脳
だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、この件に関して次のように反論している。
「我々のクルマは完全に合法だよ。そういう指摘は単なる中傷に過ぎない」