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【決勝速報】ロズベルグ優勝、マクラーレン・ホンダはアロンソが粘走で7位もぎとる/F1ベルギーGP

2016年08月28日(日)23:09 pm

2016年F1第13戦ベルギーGPが8月28日(日)、スパ・フランコルシャン・サーキット(全長7.004km)で最終日を迎え、現地時間同日14時(日本時間21時)から行われた44周の決勝でニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が優勝した。

●【タイム結果】F1ベルギーGP 決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数

決勝日に先立ってグリッド降格のペナルティを受けたのは、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、マーカス・エリクソン(ザウバー)の3名。そのうちエリクソンは、ピットレーンからスタートする。

スタート時のコンディションはドライ。気温26℃、路面温度36℃。降水確率は10パーセント。

スタート時のタイヤは、トップ10のうちロズベルグ、キミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、ダニエル・リカルド(レッドブル)がソフトでスタート。残りの6名はスーパーソフト。最後列のハミルトンとアロンソは、それぞれ新品のミディアムを履く。それ以外は全員ソフトだ。

■序盤戦~赤旗

フォーメーションラップを終えてエリクソンを除く全車整列。ライト消灯、スタート。直後の第1コーナーでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)をもっとも内側に、ライコネンとベッテルの計3人がいちどにターンイン。行き場をなくした三者は、それぞれ接触。全員ピットへ。

1周を終えてトップはロズベルグ。2番手ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、3番手リカルド、4番手フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、5番手バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)。

2周目、後方のカルロス・サインツ(トロロッソ)が右後輪をパンク、スピンのすえリタイア。9番手スタートのジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)とパスカル・ウェーレイン(マノー)も早々に戦線離脱の情報。バトンは、第6コーナーでウェーレインに追突されたのだ。

6周目、黄色いマシンがオールージュでいきなりコースアウト、右側からタイヤバリアに突っこむ。ケビン・マグヌッセン(ルノー)だ。セーフティカー出動、多くのドライバーがピットへ。8周を終えて首位はロズベルグ。以下リカルド、ヒュルケンベルグ、アロンソ、ハミルトン、マッサ、ペレス、ダニール・クビアト(トロロッソ)、ジョリオン・パーマー(ルノー)、ロマン・グロージャン(ハース)というトップ10。ロズベルグとリカルド、アロンソ、ハミルトン、クビアトはピットに入っていない。

9周を終えたところで赤旗提示。事故現場の修復に時間がかかる模様である。全車、ピットレーンにストップ。各チームは、タイヤ交換やノーズ交換などマシン整備に忙しい。いっぽう医療室で診察を受けたマグヌッセンは、左足首を痛めて救急車で病院に搬送された模様だ。

■レース再開

現地時間で午後2時41分、セーフティカー先導で再スタート。11周目に戦闘再開。4番手アロンソが3番手ヒュルケンベルグに食らいつくも、パスには至らず。その後方にはハミルトンが。12周目のケメル・ストレートでハミルトン、アロンソをやすやすと攻略、4番手へ。

同じ周のレコームで14番手争いのフェルスタッペンとライコネンが、またも異常接近。

16周目のケメルストレート、10番手ベッテルがDRS(ドラッグ軽減システム)を利かせて前方のグロージャンをパス、9番手へ。

17周目、3番手ヒュルケンベルグと4番手ハミルトンの差がコンマ5秒に短縮。18週目のケメルストレート、アウト側にマシンを振ったハミルトンが一気にフォース・インディアを追い抜いてレコーム進入。次の標的は、3秒あまり先を走る2番手リカルドだ。

20周を終えてトップは依然ロズベルグ。2番手リカルド、3番手ハミルトン、4番手ヒュルケンベルグ、5番手アロンソ、6番手マッサ、7番手ペレス、8番手ベッテル、9番手ボッタス、10番手クビアト。

22周目、タイヤの性能低下を無線で訴えたハミルトンがピットイン、ソフトからソフトへ。あと1回はタイヤ交換が必要か。

■後半戦~チェッカーフラッグ

24周目、4番手ヒュルケンベルグと5番手アロンソがピットイン。タイヤ作業を終えてほぼ同時にピットアウトした両車は、完全に並走状態。内側のアロンソが譲る形で事なきを得た。

26周目、2番手リカルドがピットインしてミディアムに換装。27周目、首位ロズベルグがピットイン、ミディアムからミディアムへ。

上位がピット作業を終えるなか、ソフトで粘るフェルスタッペンが8番手まで挽回。しかし26から27周目のメインストレートで、新品ミディアムを履くベッテルに抜かれて9番手に後退する。

10番手ボッタスにも抜かれたフェルスタッペンは、28周目にピットイン。

29周目、6番手マッサと7番手ペレスの争いがし烈だ。レコームでアウトから被せるようにマッサを抜いたペレス、6番手へ。5番手アロンソとは1秒差しかない。ペレスが先行するのは時間の問題。果たして31周目、ペレスは5番手に立つ。

33周目、3番手ハミルトンがピットイン、ソフトからミディアムに替えてピットアウト。ところが、ヒュルケンベルグに先行を許してしまった。34周目、ハミルトンはケメルストレートでヒュルケンベルグを抜き返して3番手を回復。その後方で8番手ベッテルも、前のマッサを抜いて7番手へ。

35周目、ベッテルはケメルストレートでアロンソを攻略、6番手に上がる。7番手のアロンソだが、1秒足らず後方にはマッサとボッタス、ライコネンが。

レースは残り5周。独走状態でトップはロズベルグ。2番手リカルドは、13秒後方だ。以下ハミルトン、ヒュルケンベルグ、ペレス、ベッテル、アロンソ、マッサ、ボッタス、ライコネンと続く。41周目のレコーム、ボッタスがマッサを抜いて8番手へ。マッサはタイヤが厳しそうだ。42周目の同コーナー、マッサはライコネンにも抜かれて10番手に後退。

そして、先頭ロズベルグは最終ラップへ。数々の混乱をよそに終始トップを譲らず、ポール・トゥ・フィニッシュ。2位はリカルド。3位は、21番手スタートから驚異の追い上げを見せたハミルトン。以下4位ヒュルケンベルグ、5位ペレス、6位ベッテル、7位アロンソ、8位ボッタス、9位ライコネン、10位マッサ、以上が入賞した。レースをかき回した格好のフェルスタッペンは、11位でフィニッシュだ。

ロズベルグはF1キャリア20勝、今季6勝目。選手権首位ハミルトンとの差は9ポイントに縮んだ。

いっぽうコンストラクターズ選手権でマクラーレン・ホンダは、今回無得点のトロロッソを抜いて6位に上がった。

F1第14戦イタリアGPは、こんどの週末、9月2日(金)にモンツァ・サーキット(全長5.793km)で始まる。決勝(53周)スタートは、9月4日(日)の現地時間14時(日本時間21時)だ。

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