ダニール・クビアト(トロロッソ)は、調子が取り戻せないことに途方に暮れている。
22歳のクビアトは、シーズン途中に突然レッドブルから姉妹チームのトロロッソに降格になった。それ以降は調子が回復せず、F1ドイツGP(31日決勝)の予選では、チームメートのカルロス・サインツに0.5秒の大差を付けられ、Q1も通過できずに終わった。
■「終わりが見えない」とクビアト
予選後にクビアトが次のように語ったとロシアのメディアが伝えている。
「いい時期じゃないし、その終わりも見えない感じだ」
「困難な時期を過ごしているし、楽ではないけれど、言い訳はできない。誰でもみんな困難な時期にぶつかる。自分でなんとかしない限り、あとはそのまま死ぬだけだ」
■いい感触が「思い出せない」
予選直後のインタビューでクビアトはひどく落ち込んだ様子でテレビのインタビューに答え、スランプからの脱出には「夏休みでは足りない」と話していた。
これについて聞かれると、クビアトはこう答えた。
「自分に何が必要なのか分からない。クルマからもっといい感触をつかむ必要があるけれど、前回それを感じられたときのことが思い出せないんだ」
「どうなっているのか分からないよ」
F1でのキャリアも危機的な状況かと聞かれると、クビアトはそれを認めた。
「今は本当にひどい状況に見える。こういう状態が続くようでは、今後いいことは何一つないと思う」