マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、同僚からの批判も一向に気にしていない。
F1第11戦ハンガリーGPでフェルスタッペンと順位を争ったキミ・ライコネン(フェラーリ)は、フェルスタッペンがブレーキングゾーンで進路を変更したとレース後も怒りを表していた。
■ブレーキングゾーンでの進路変更に批判
ライコネンの発言には、多くのドライバーが賛同している。
ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は「キミはあまりものを言わないけれど、何か言うときはたいてい的を射ている」と話している。
スペインの『Marca(マルカ)』紙は、フェルスタッペンの元チームメートであるカルロス・サインツ(トロロッソ)が次のように話したと伝えている。
「マックスがやったことには全ドライバーが反対だと思う」
「だからといって、自分たちはやったことがないわけでも、やりたくなったことがないわけでもないよ。でも、すごく危険な行為だから、許されるべきではないと思う」
■まったく問題ないとフェルスタッペン
この件についてライコネンと話したか聞かれたフェルスタッペンは、「特に必要なかった」と答えた。『Stuttgarter Nachrichten(シュトゥットガルト・ナハリヒテン)』紙が伝えている。
ほかのドライバーも批判的だと聞くと、フェルスタッペンは次のように語っている。
「スチュワードはすべての情報を踏まえて何もしなかった。だから、まったく問題ないということだ」
「それに、僕たちはF1でレースしているんだよ。日曜日のドライブじゃないんだから、“ああ、おたくの方が速いから抜かせてあげるよ”というわけにはいかない」
ライコネンに対して何もしないのかとフィンランドのテレビ局『MTV』に聞かれると、フェルスタッペンはジョークで返した。
「彼にアイスを買っていこうかな。アイスを一緒に食べてもいいね」
「彼はアイスが好きだと思うし、僕も好きだから」
■ドライバーズミーティングでも話題に
この問題は、F1ドイツGP(31日決勝)のドライバーズミーティングでも話し合われた。
ジェンソン・バトン(マクラーレン)は、ミーティング後に『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』にこう話している。
「ドライバーズミーティングでの話題について話したくはないけれど、これで彼(フェルスタッペン)も以前より少しは理解したはずだよ」