ホンダでは、今後マクラーレン以外のチームへパワーユニットを供給する可能性も考慮している。
■他チームへの供給を拒むマクラーレン
現在はマクラーレンにだけパワーユニットの供給を行っているホンダだが、2017年から導入される新ルールでは各パワーユニットメーカーは複数チームへの供給を可能とする必要がある。
だが、マクラーレン・グループ最高責任者であるロン・デニスは、頑としてホンダがほかのチームへパワーユニットを供給することを認めないという姿勢を貫いている。
■複数チームへの供給のほうが有利
しかし、ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介は、ルールに従って複数チームへパワーユニット供給を行う可能性を否定していない。
長谷川は、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「もし我々にそうする力があるのであれば、2つめのチームへの供給を拒む理由はないでしょう」
「そうすれば、データも経験も増やせますから、さらに短時間で学ぶことができるようになります」
「しかし、現在の我々の状況では、我々のエンジンを望むチームは多くはありませんし、それぞれのチームがすでにエンジンを有しています」
■複数チームへの供給可能な態勢を整える
そう述べた長谷川は、次のように締めくくっている。
「しかし、我々も組織の拡大を計画しています。ですから、興味を持つところがあれば、2つめのチームに供給することもできるでしょうね」