ウィリアムズは「勝利のメンタリティー」を取り戻しつつあるとチーフエンジニアのロブ・スメドレイが語っている。
ウィリアムズは、フェラーリとマクラーレンに次ぐ3番目のF1勝利数を誇る名門だ。しかし、2003年以降の優勝は2012年スペインGPの1回だけで、1997年を最後にドライバーズタイトルも獲得していない。
また、昨年まではメルセデスAMGとフェラーリに次ぐ3番手の地位を占めていたが、2016年シーズンはフェラーリとの差が開き、レッドブルに追い抜かれた印象がある。
しかし、スメドレイはフランスの『Auto Hebdo(オート・エブド)』に次のように話している。
「カナダではレッドブルを倒した。われわれのクルマのほうが優れていたからだ」
「次のシュピールベルク(オーストリアGP/7月3日決勝)とシルバーストン(イギリスGP/7月10日決勝)でも、われわれは好調のはずだ」
「われわれの野望は、メルセデスAMGとフェラーリという、資金面ではるかに有利なチームに近づくことだ」
■タイヤ交換で2秒を切る
今シーズン、ウィリアムズが他のチームを圧倒する強さを見せているものがある。それがピットストップでのタイヤ交換だ。
ウィリアムズは、これまでの8戦すべてでピット作業でトップタイムを記録し、第8戦ヨーロッパGPでは、ついに2秒を切るという驚異的なタイムをたたき出した。
「これこそ、チーム内に根付かせてようとしている勝利のメンタリティーだよ」とスメドレイ。
「勝利とは、勝てるクルマだけのことではない。心の持ち様でもあるんだ。それこそ、われわれが取り戻さなければならないものだ」
■白幡勝広メカニックのツイート
えーと、3回ストップで3回とも2.2秒以下。そして、5位までに3回が入り、開幕から8連勝。
そして〜!ついに2秒切りました!今回は4輪全部がサクッと同時に行きましたな。正にチームワーク!次回も頑張ろう! pic.twitter.com/ZhyNSx1yUB— Kats Shirahata (@ShiraKats) June 19, 2016
■2秒を切ったタイヤ交換