セルジオ・ペレス フェラーリ移籍のうわさを否定せず
セルジオ・ペレス（フォース・インディア）が、2017年にはキミ・ライコネンの後任としてフェラーリへ移籍するのではないかとのうわさが大きくささやかれるようになっている。
●【結果】F1ヨーロッパGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
■チームメートのヒュルケンベルグを圧倒するペレス
昨年、ニコ・ヒュルケンベルグ（フォース・インディア）がル・マン24時間レースに初出場で初優勝という快挙を達成し、一躍その評価が跳ね上がったのはまだ記憶に新しいところだ。
しかし、そのヒュルケンベルグを自分のF1キャリアで最強のチームメートだと認めていたペレスだが、昨年もヒュルケンベルグに20ポイントの差を付けてランキングでは上位に立っていた。そして今季もすでに2度表彰台に上る活躍を見せ、8レースが終わった時点でチームメートとのポイント差をすでに19ポイントに開いている。
■来季はトップチーム入りを予想する声も
そのペレスに関しては、第6戦モナコGPで今季初表彰台を獲得した際、すでに来季はトップチームへの移籍を狙うことになるだろうとのうわさがささやかれていた。
フォース・インディアのチーム副代表を務めるロバート・ファーンリーはモナコGP後にそうしたうわさを一蹴し、次のように語っていた。
「いや、我々には問題はないと思うよ」
「私は、セルジオは今自分がいるチームに満足していると思っているからね」
■すでにフェラーリからオファーとのうわさも
だが、2013年にはマクラーレンのドライバーを務めたこともあるペレスは、先週末にアゼルバイジャンの首都バクーで行われた第8戦ヨーロッパGPでも予選で2番手に食い込むと、ギアボックス交換により5グリッド降格ペナルティーを受けたものの決勝では見事に3位表彰台を獲得する活躍を見せたのだ。
そんな中、メキシコの通信会社カルロを率いるカルロス・スリムの支援を受けるペレスがすでにフェラーリからオファーを受けているのではないかともうわさされている。カルロが現在もフェラーリのスポンサーを務めているのは秘密でもなんでもない話であり、両者には大きなパイプがあるのは間違いのないことだ。
フェラーリエンジンを搭載するザウバーから2011年にF1デビューを飾ったペレスだが、その当時はフェラーリのドライバー育成アカデミーに所属していたという経緯を持っている。マクラーレンはわずか1年でクビになってしまったとはいえ、ペレスの実力をよく分かっているのもフェラーリだということになるかもしれない。
■来季どうなるかは誰にも分からないとペレス
バクーでこうしたうわさに関する質問を受けたペレスは、「正直に言って、あまりこういううわさに関して話をしたくはないんだ」と答えつつ、次のように付け加えた。
「以前にも言ったけれど、僕はフォース・インディアに満足しているからね。だけど、今後についてどうなるかなんて分からないよ。まだシーズンも序盤だし、どういう決断をするにしろ、それはもっと後になってからだよ」
