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初開催バクーでF1最高速記録を更新、コース設計者も驚き

2016年06月21日(火)20:04 pm

アゼルバイジャンの首都バクーで初めて開催されたF1第8戦ヨーロッパGPで、F1の最高速記録が更新された。

史上最高速を記録したのはウィリアムズのバルテリ・ボッタスで、予選で時速378キロをマーク。これには、サーキットを設計したヘルマン・ティルケも驚いている。

「われわれのコンピュータ・シミュレーションでは、340キロとしか出ていなかった」とレース後にティルケは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に話している。

■初開催のレースが無事終わったことに安ど

また、レースが終わるまでは「ナーバスだった」とティルケは打ち明けている。

「問題になりかねないことは山ほどあった。フリー走行中に排水溝のふたが外れたのがその一例だ」

「そうした点では、常設のサーキットよりはるかに難しい」

初日フリー走行では、縁石が浮き上がってタイヤを傷つけるという事態も発生。また、コンクリートの壁に段差があったり、アスファルトに気泡が発生したりした個所もあったと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は伝えている。

それでもティルケは「ドライバーもファンも満足したことをうれしく思う」と話している。

「すべて計画通りに機能した。もちろん、金曜と土曜の夜に少々手を入れる必要はあった。だが、ここの関係者全員が、見事に仕事を果たしてくれた」

■安全性はFIAの意見が基準

ドライバーから安全性を懸念する声も聞こえたが、ティルケはこう説明している。

「われわれにとって重要なのはFIA(国際自動車連盟)の意見だけだ」

「問題ないかどうか、最終的な判断はFIAが下す。15コーナーのランオフも非常にうまく機能していた。また、狭い個所には、衝撃を効果的に吸収するテクプロ・バリアを多く設置してあった」

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