F1エンジンの長寿命化を求めたルールが2019年までに現在より2倍以上も厳しくなるだろうと報じられている。
数週間前、長期にわたったエンジンルールに関する交渉がまとまり、パフォーマンスやコストカットに関する変更についての合意が形成された。
その時点で、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、コスト削減は「1シーズンあたりに1人のドライバーに認められるパワーユニット数の制限をさらに推し進める」ことで可能になるだろうとしていた。
■2019年までに年間PU数は2台だけに
現在のルールでは、年間のレース数が20戦までの場合はドライバー1人につき4台のパワーユニットを使用することが認められることになっており、今年は年間21レースが開催されるために1台加算され、5台の使用が認められている。
だが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、2019年までに、年間のレース数にかかわらず、ドライバー1人につき年間2台までしかパワーユニットが使えないことになるだろうという。
■新ルールにはメーカーも合意済み
現在のルールにおいても、年間の使用数をオーバーしてグリッド降格ペナルティーを受けるのはめずらしいことではない。しかし、このルールが倍以上に厳しくなった場合、現在のパワーユニットメーカーであるメルセデス、フェラーリ、ルノー、そしてホンダはそれに対応できるのかといいう疑問が生じる。
この件について質問されたFIAのF1競技委員長チャーリー・ホワイティングは、次のように答えている。
「私は、彼ら(パワーユニットメーカー)がうまく達成できるはずだと確信しているよ。なぜなら、メーカー自身がそれについて自信を示しているし、この数で行くことに合意したのだからね」