マックス・フェルスタッペンは、まったく新しい環境でF1スペインGP(15日決勝)を迎える。
18歳のフェルスタッペンは、ダニール・クビアトと交替する形でトロロッソからレッドブルに「昇格」した。その最大の理由は、フェルスタッペン獲得をねらう他チームの先手を取ることだったと見られているが、トロロッソのチーム内で、フェルスタッペンとチームメートのカルロス・サインツとの間に緊張が高まっていたことも一因だと言われている。
フェルスタッペンのレースエンジニアだったセビ・プホラールとデータエンジニアのオリヴィエ・ヘルヴィグは、フェルスタッペンの移籍とともにトロロッソを辞めている。これはレッドブルに移るためではなく、チーム代表フランツ・トストとの口論が背景にあったようだ。
口論の原因は、フェルスタッペンのエンジニアチームがタイヤ選択に関して首脳陣の決定に背いたことだとフィンランドの『Ilta Sanomat(イルタ・サノマット)』紙が伝えている。
■クビアトのエンジニアチームと組むことに
フェルスタッペンは、レッドブルではダニール・クビアトのエンジニアチームと組む。これについてフェルスタッペンはオランダのテレビ局『RTL』に次のように話している。
「セビとは仕事でいい関係を築いていた。良いパフォーマンスをする上で重要なことだ」
「でも、レッドブルにもすごく優秀なエンジニアがいる。セビと一緒にやれないのは残念だけれど、新しい冒険に飛び込むのはいいものだし、いずれにしても適応できなきゃいけないんだ」
新たにチームメートとなるダニエル・リカルドとすぐ戦わなければならないのは大変だとフェルスタッペンも認めているが、「プレッシャーって?」と笑顔で答えている。
「チームメートは、すごく速いと証明済みのドライバーだ」
「シーズン途中で新しいクルマに乗るんだから、できる限り学ぶよう努力するよ。でも、助けてくれるエンジニアがついている。数週間できちんと整えられればと思っている」