フェラーリは、圧倒的な強さを誇るメルセデスAMGに追いつくためにあえてリスクを冒している。
フェラーリは、F1開幕戦オーストラリアGPと第2戦バーレーンGPでパワーユニットにトラブルが発生。今回のロシアGP(5月1日決勝)からは、改良を施した新しいエンジンを持ち込んでいるが、初日のフリー走行ではセバスチャン・ベッテルがコース上でストップした。
ベッテルがフリー走行中にストップしたのは、パワーユニットの電気系統にトラブルが発生したためだ。
メルセデスAMGに追いつくためにフェラーリはあえて危険な領域にまで踏み込んでいると、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネがロシアGPの前に語っていたことをイタリアの『La Repubblica(リパブリカ)』が伝えている。
「後れを取っている場合、ばん回するための方法は死に物狂いで努力することだ」
「死に物狂いでやる以上、信頼性の前にパフォーマンスが必要だ。だから今年の冬は、“スピードを目標にし、そのあと信頼性について検討しよう”と決めた」
ベッテルは、パワーユニットとは別の問題でギアボックスの交換が必要となり、5グリッド降格のペナルティーを受けることが決まっている。
ベッテルは第3戦中国GPのスタート直後にチームメートのキミ・ライコネンと接触していたが、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によると、それがギアボックストラブルにつながった可能性があることをチームが認めているという。