フェラーリがF1ロシアGPに改良を施した新しいエンジンを持ち込んだことがFIAのリリースで明らかになっている。
これはベッテルにとって今季3基目、ライコネンにとって2基目のエンジンで、パフォーマンス向上に使えるトークン3つを使用して改良が施された新型と見られている。
26日(木)に、フェラーリが新しいエンジンとフロントウイングを持ち込むことについて聞かれたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、ジョークで答えている。
「君たち(記者)は僕たちよりよく知っているから、僕は何も言う必要がないね!」
「レースに新しいものをいくつか持ち込むことは、最近ではごく普通だと思う」
フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、ライバルのメルセデスとの差はわずか0.1秒だと第3戦中国GPで語っていた。
ベッテルは次のように話している。
「この改良が何をもたらすかは何とも言えない。コンピュータで数字は分かるけれど、ここで今、縮まるのは0.05秒だろうとか0.2秒だろうとかと僕が言うことは不可能だ」
「これで1秒縮まると僕もぜひ言いたいよ。でも、残念ながらそう単純じゃない」
「序盤の3戦は僕たちが願っていたようなレースではなかったけれど、僕たちは去年より良い状況にいると思う」
「プレッシャーを感じるのは当然のことだ。特に自分自身からのプレッシャーをね」
■エンジンの進歩でフェラーリと戦えるとリカルド
一方、ルノーエンジンが改良型を持ち込むのはカナダGP(6月13日)だと見られている。レッドブルのダニエル・リカルドは、それに大きな期待を寄せている。
「正直、今シーズンこんなに早いうちにエンジンが今のように進歩するなんて、期待していなかったよ」
「モントリオールでの改良で同じような前進ができたらすごくいいことだし、僕たちのシャシーの競争力を考えれば、フェラーリといい勝負ができるようになるはずだ」