ルノーでは、今季の第7戦カナダGP(6月12日決勝)に大きな改良を施したパワーユニットを投入する予定にしている。
ルノーのマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールは少し前に、その新パワーユニットは現在のメルセデス製パワーユニットとの差を現在の半分ほどに縮めることができるだろうと語っていた。
■改良パワーユニットに期待するレッドブル
前戦中国GPで表彰台に上ったレッドブルのダニール・クビアトも、その新パワーユニットを心待ちにしている。
今週末ソチで行われる母国GPを前に、クビアトはロシアの『Sportbox(スポートボックス)』に次のように語った。
「中国では素晴らしいレースができ、表彰台にも上った。そして僕たちがフェラーリと戦えるということが分かったんだ」
「シーズンを通じて、僕たちはもっと前進できるし、結果だってさらによくなるはずさ」
■カナダGPでは投入可能に
アビテブールはこのほど、デンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』に対し、その改良版パワーユニットはモントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで行われるカナダGPでの投入に向けて順調に準備が進められていると次のように語った。
「今この時点では、それ(パワーユニット)はフランスにある動力試験台の上だ」
「可能な限りのキロメーター数に及ぶ運転テストを行うことにしている。そうすれば我々の目標を達成することができるからね。つまり、モントリオールだ」
■ワークスチームもポイントが狙えるようになる
アビテブールは、そのパワーユニットはいまだポイントを獲得できていない自らのワークスチームにとっても改善をもたらすだろうと次のように続けた。
「我々はF1では新人だし、まだ具体的な目標などは設定していない。だが、マクラーレンやハースと戦えるようにはなりたいと思っている」
ルノーは前戦中国GPではザウバーやマノーなどと同じように2台とも周回遅れにされるという厳しい結果に終わっていた。
「すべてのことを今解決することはできない。だが、クルマとエンジンの両方を改善していくつもりだし、ポイントを狙えるようになるはずだ」
そう主張したアビテブールは、次のように付け加えた。
「正直に言って、表彰台は無理だろう。だがすべてのレースでポイントは狙っていくよ」