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エクレストン「F1にはかつての私のような独裁者が必要」

2016年04月28日(木)16:53 pm

F1最高責任者のバーニー・エクレストンが27日(水)、F1にはかつての自分のような“独裁者”の存在が必要だと主張した。

最近のうわさによれば、フェラーリなどの大手自動車メーカー系F1チームが、85歳のエクレストンを勇退に追い込もうとしているのではないかとも言われている。

■現在のF1意思決定システムは間違い

エクレストン自身も、F1の現状には満足できていないとロシアのスポーツ紙『Sovetsky Sport(ソヴェツキー・スポート)』に次のように語った。

「私はこれまでに何度か不満を現してきたが、今回も同じことを言おう。我々の組織は間違っている」

「我々はフェラーリとメルセデスにF1運営を許してしまった。つまり、彼らはほとんどのチームにエンジンを供給しており、それ(エンジン)はそうしたチームにとって非常に貴重なものだ」

「我々が何か新しいことを考えついたとしても、選手権に参戦している者たちの協力を得る必要がある。そこが間違いなんだ」

「民主主義が機能しないときにこういうことが起こってしまうんだ。我々は古きよき時代に戻る必要がある。今日のF1を築き上げてきた時代へね。当時、私はもっと権力のある地位にいた。私が独裁者だったんだ」

「だが、現在の民主主義時代にあっては、このスポーツを自分たちの利益のために操ろうとする連中ばかりだ」

■最大の問題は最強メルセデスAMGの存在

エクレストンはさらに、もうひとつの大きな問題は “パワーユニット”時代を迎えた今、メルセデスAMGが完ぺきにF1を支配してしまっていることであり、それによってF1の人気に大きな影響が及んでいることだと主張し、次のように続けた

「私はフェラーリが強い年になって欲しいと願っているよ。そして、いいエンジンさえあればレッドブルも強くなるだろう」

「誰にとっても競争が必要だが、ファンにとってはそれが一番大切なんだ」

「メルセデスAMGが何も変えたがらない理由はよく分かる。彼らは今のエンジンを造るために多くの人材や資金を投じてきた。だからその優位性を失いたくはないんだ。だが、ひとつのチームが支配していること以上に悪いことはないよ」

「いずれ、人々は競争が公平な条件で行われてはいないのではないかとの疑いを抱き始めるだろう」

■誰が勝つのか分からないF1に戻すべき

「みんなは今も私に文句を言ってきているよ。今では日曜日のレースを楽しみにする気持ちがうせてしまったとね。なぜなら次もメルセデスAMGが勝つことが分かってしまっているからだ」

「私は次のグランプリで誰が勝とうがかまわないんだ。本当だよ」

「もしルイス(ハミルトン/メルセデスAMG)が今年4回目のタイトルを勝ち取るなら、それは素晴らしいことだ」

そう語ったエクレストンは、次のように付け加えた。

「私はただ、彼が最後のレースの最終コーナーでそれを確定することを望むだけさ。シーズンがまだ7レースも残っている時点ではなくね」

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