ウィリアムズのバルテリ・ボッタスが、来季のチーム移籍に関する話は時期尚早だとしながらも、移籍の可能性を否定することはしなかった。
■今年もシリー・シーズンの主役の1人
昨年、契約が切れるキミ・ライコネンの後任としてボッタスが2016年にフェラーリへ移籍するのではないかとのうわさが強くささやかれていた。結局フェラーリはライコネンとの契約を更新し、ボッタスの移籍は実現しなかった。
ボッタスは、昨年はかなりそのことに振り回されたと認めていた。
だが、今年も昨年と同じような状況を迎える確率は非常に高いと言えるだろう。ライコネンがまた来季もフェラーリとの契約を更新できるかどうかはまだ分からない。
さらに、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグも今年で契約が満了することになっており、そちらの交渉の進展具合によってはメルセデスAMGのシートを狙うことも可能になってくる。
非常に評価の高いボッタスだけに、今年もドライバー市場の中心的役割を演じることになるのは間違いなさそうだ。
■今のままでは勝つのは難しい
今週、宣伝活動のために母国フィンランドに戻っているボッタスは、来シーズンに向けた移籍問題に関して『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に次のように語った。
「2レースを終えたばかりだし、まだ早過ぎるよ」
「だけど、はっきりとしているのは、僕は勝利を望んでいるということ、そして現時点ではそれは非常に難しそうだということだ」
■ウィリアムズにはもっと改善が必要
26歳のボッタスは、ここまでのF1キャリアはずっとウィリアムズとともに歩んできている。ウィリアムズは2014年と2015年に2年連続でコンストラクターズランキング3位となっているが、2016年にはさらにウィリアムズのクルマが改善される必要があると考えている。
「僕たちは空力的に改善されてきた。だけど、ほかのチームも同じように改善している。バーレーンGPを終え、僕たちにはもっと改善し続けることが必要だということも分かっているよ」
「メルセデスAMGとフェラーリがかなり先を行っているし、ほかのチームは僕たちとの差を詰めてきている」
「今のクルマの実力には満足できていないよ。だけど、僕たちは懸命に取り組んでいるところだ」
■今年優勝するのはかなり難しい
さらに、フィンランドの『Ilta-Sanomat(イルタ・サノマット)』から、ウィリアムズは2016年にレースで優勝できると思うかと質問されたボッタスは次のように答えた。
「不可能だとは言いたくない。だけど、現時点では非常に難しいね」
「シーズンが進むにつれて、僕たちがどれだけ開発を進め、どれほど差を縮めて行けるか、様子を見よう」とボッタスは付け加えた。