2016年F1開幕戦オーストラリアGP決勝でマシントラブルによりリタイアとなったキミ・ライコネン(フェラーリ)だが、エンジン自体には損傷がなく、交換を免れたようだ。
異常が発生したマシンをライコネンがピットに戻したとたん、エアインテーク部分から大きな炎が立ち上り、マーシャルたちが一斉に消火剤を吹きかけていた。
チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは、当時『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語り、パワーユニットそのもののトラブルではなかったことを示唆していた。
「もし、テレメトリーでパワーユニットの問題だと分かっていれば、キミをピットに戻すのではなく、すぐに(エンジンを)停止させるように指示していただろう」
フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙は、今週末に第2戦バーレーンGP(4月3日決勝)が開催されるバーレーンから、あの問題はターボの部分だけのものだったと伝えている。
「フェラーリはエンジン交換の必要がなかったことをよろこんでいる」
そう書いた『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は、マーシャルがすぐに消火活動を行ったことがダメージをターボだけにとどめておく上で非常に役立ったようだと付け加えている。
ともあれ、エンジン本体の交換は免れたライコネンだが、昨年はバーレーンでシーズン最高位の2位に入っており、相性のいいサーキットだと言えそうだ。
ライコネンは、今週次のように語った。
「多分、勝つこともできていたんじゃないかと思うけど、そういうことを考え始めても意味がないよ。僕たちは2位だったということさ。それは悪い結果ではなかった。でも、もっといい結果も狙えたと思っているけれどね」