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GPDA会長、公開状の真意を語る

2016年03月31日(木)16:54 pm

F1ドライバーによる任意団体GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務める元F1ドライバーのアレックス・ブルツが、公開状を出したのは単に新予選方式が失敗に終わったことへの反応ではないと主張した。

GPDAは先週発表した公開状において現在のF1運営体制に対する批判を展開した。まさにそれとほぼ同時に、今年のF1開幕戦オーストラリアGPで導入された新予選方式が大失敗だったとして、チーム代表たちが以前の形へ戻すことで合意。ところが、結局はF1意思決定機関において意見の統一ができず、再び今週末のバーレーンGP(4月3日決勝)でもオーストラリアとまったく同じ方式で予選が継続されることになっている。

■公開状と予選方式問題に直接の関係はなし

今回のドタバタ劇について質問を受けたブルツは、スペインの『Marca(マルカ)』に次のように答えた。

「ドライバーたちはすでにこの予選についてどう考えているかということを表明している」

「私は、あの方式からは何も得るものがないと思っている。以前の方式のほうがよかったし改善すべきだよ。だけど、このことと公開状に書かれていることとは何の関係もないんだ」

ドライバーの中には、これまで個々に現在のF1の状態や、運営責任者たちが自分たちの意見を聞こうとしないことに対する不満を表明していた者もいる。

■公開状はドライバーの気持ちを知ってもらうための手段

ブルツも、公開状はそうしたドライバーたちの声により、もっと自分たちの影響力を強めるべきだと考えのもとにまとめられたものだと認めている。

「我々はこのスポーツを愛しているし、F1が面白いものになって欲しいと願っている。もし政治的に反対だということを示す戦略があるとすれば、今行われていることに自分たちがどれほど失望しているかということを示すことがその唯一の方法なんだ」

「我々は、自分たちの感じていることを分かって欲しいと願っているのさ」

■レースボイコットの可能性も?

ドライバーたちが自分たちの考えを真剣に受け止めて欲しいと思った場合、残された唯一の手はレースをボイコットすることではないかと質問されたブルツは、次のように答えた。

「運営側でさえ、このスポーツが今後正しい方向へと進むためには多くの調整が必要だということに合意している」

「(F1は)これからも非常に多くのファンを抱え、マーケティングにおいても素晴らしい基盤を有するスポーツのひとつだ。だが、誰もが構造全体が改善されることを望んでいる」

そう語ったブルツは、最後に次のように付け加えた。

「ドライバーたちに何ができるだろう? 最悪なのは、何もしないことだね」

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