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メルボルンで未熟さを露呈したマックス・フェルスタッペン

2016年03月23日(水)16:44 pm

最年少F1ドライバーであるトロロッソのマックス・フェルスタッペンが2016年F1開幕戦オーストラリアGPで見せた態度に対して批判の声が上がっている。

■フェルスタッペンはやはりまだ子供

2015年に17歳の若さでF1デビューしたフェルスタッペンだが、すぐにその才能の高さを証明してみせていた。だが、今季の初戦オーストラリアGP決勝ではチームやチームメートであるカルロス・サインツに対して冷静さを失った発言を行っていた。

これに関し、元F1ドライバーであり、現在はF1解説者を務めるマーティン・ブランドルは、現在18歳のフェルスタッペンがまだ“子供”であるということを示すエピソードだったと指摘。1996年のF1チャンピオンであるデーモン・ヒルも「マックスが未熟だということを示す初めての兆候だった」と語った。

フェルスタッペンはレース途中でチームメートのサインツの後ろについてしまったが、自分のほうが速いからサインツに道を譲るように指示を出せとチームに連絡。しかし、それが聞き入れられないと放送禁止用語を交えながら「ふざけた冗談だ」とチーム批判を行うなど、繰り返し暴言ともとれる発言を繰り返していた。

■速い自分をサインツやチームが妨害しているとフェルスタッペン

挙げ句の果てには、いきおい余ってサインツのクルマに追突しコントロールを失うなどの失態まで見せたフェルスタッペンだが、レース後の取材では次のように主張していた。

「僕はこれまでずっとサインツより速かったんだ。だけど、これに関して何の手も打たれなかった」

さらに、『Times(タイムズ)』からもし自分がそういう指示をチームから受けたら素直にサインツを前に行かせるかと質問されたフェルスタッペンは次のように答えた。

「正直に言って、そんなことは分からないし気にもしていないよ」

「普通なら、僕がかなり前を走っているはずだからね」

■抜く力があるなら抜けばいいと先輩ドライバーたち

サインツと同じスペイン出身の元F1ドライバーであるアドリアン・カンポスは、フェルスタッペンがサインツに道を譲るように望んだのは間違いだったとラジオ局『Cadena SER(カデナSER)』に次のように語った。

「現在のドライバーたちの中には意気地なしがいると思う。サーキット上では自分の力で順位を上げていかなくてはならないんだ。最初のレースからチームオーダーが出されるのは不運かもしれない。だが、そうしたことにも順応してきたドライバーたちもいるよ」

「フェルスタッペンにはこう言いたいよ。手助けを求めるのではなく、コース上では自分自身でリスクをとれとね」

フェルスタッペンと同じオランダ出身のドライバーであり、全日本GT選手権やフォーミュラ・ニッポンへの参戦で日本でもよく知られたトム・コロネルは、『De Telegraaf(テレグラーフ)』に対して、メルボルンではレース中のドライビングにもフェルスタッペンの怒りが現れていたと次のように語った。

「彼はいつもよりさらに攻撃的だった。だから彼はミスを犯してしまったんだ」

「チームは彼がサインツを追い抜くこともできたはずだと言っていた。これはレースと呼ばれるものなんだからね」とコロネルは付け加えた。

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