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ハミルトンは“ハロー”についての認識を改めるべきだとF1チャンピオンたち

2016年03月10日(木)19:28 pm

昨年、2年連続で通算3度目のF1王座に就いたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だが、今年2回目のシーズン前テストが行われたバルセロナでお目見えした“ハロー”と呼ばれるドライバー頭部保護装置の試作品を見て、F1カーにはそんなものは不要だとの発言を行っていた。

■自分は“ハロー”を使うつもりはないとハミルトン

ハミルトン以外にも、F1カーのコックピットは伝統的なオープンであるべきだと考え、その装置を歓迎しないというドライバーもいる。だが、ハミルトンはその装置の外観に関しても「F1史上最悪」だとコメントするなど、強硬な姿勢を見せている。

ハミルトンは、その後インスタグラムに掲載していたそのコメントを削除したものの、バルセロナテスト最終日(4日)には、記者たちに対し「それを使うか使わないかの選択肢が与えられることを希望しているよ。僕は使うつもりがないからね」と語っていた。

■見た目より命を守ることのほうが大切だとベッテル

2010年から2013年まで史上最年少でF1タイトル4連覇を達成したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、ハミルトンとは異なる考え方を持っている。ベッテルは、“ハロー”は「醜い」かもしれないが、それは「またあの2人のようなことが起きてしまう可能性を残すことを正当化する理由にはならない」と主張している。

ベッテルが言及した2人とは、2014年に鈴鹿でクレーン車に潜り込む事故を起こして、意識が戻らないまま昨年7月に他界したジュール・ビアンキと、昨年8月にクラッシュした他車のパーツを頭部に受けて死亡したインディカードライバーのジャスティン・ウィルソンのことだったかもしれない。

■ハミルトンにもっとよく考えて欲しいとサーティース

だが、ほかにもレース中に頭部に異物が当たったことで命を落としたドライバーもいる。2009年7月にブランズハッチで行われたF2レース中に、はずれたタイヤの直撃を受けてわずか18歳でこの世を去ったヘンリー・サーティースもそのひとりだ。

ヘンリーの父であり、1964年のF1チャンピオンでもあるジョン・サーティースは『Telegraph(テレグラフ)』に次のように語った。

「セバスチャンのコメントはまさにその通りだよ」

「ルイスももう少し“ハロー”のことや、F1チャンピオンとして彼が持つ責任について考えてくれればよかったんだがね」

「実際、彼はこのことについて考えることができたはずだし、できることなら、可能な限り頭部への直撃を減らそうとする装置について最大限の理解を示して欲しかったよ」

「私はヘンリーを失うという悲劇に遭遇してしまったが、こういうものが開発されていたら間違いなくあれは避けられたはずなんだ」

■アロンソとウェバーも必要性を主張

2005年と2006年のF1チャンピオンであるフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)も、“ハロー”に関しては慎重な姿勢を取っている。

「美的感覚からすれば少しばかり行き過ぎだろうとは思う。だけど、来年からすべてのクルマに何らかのシステムが導入されることを期待しているよ」とアロンソ。

2013年までレッドブルでベッテルのチームメートを務めていたマーク・ウェバーは、レーサーとしては「純粋主義者」として知られている。そのウェバーでさえ、今回のハミルトンがハローに対して行った批判に同調しようとはしなかった。

「まだ議論すべきことはたくさんあるよ。例えば、このハローをつけてオー・ルージュ(スパ・フランコルシャン・サーキットの高速コーナー)を走り抜けるときどれほど視界が確保できるかというようなことについてね」

しかし、ウィルソンが亡くなったときに葬儀で棺を担いだウェバーは、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように付け加えた。

「だけど、棺を担いだことがあれば、二度とそういうことはしたくないと思うものさ」

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