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マクラーレン・ホンダのライバルとなるか 新生マノー

2016年02月29日(月)17:57 pm

今年は、ロータスがルノーのフルワークスチームと姿を変えてF1再挑戦を開始したり、6年ぶりのF1新チームとなるアメリカのハースが登場したり、昨年とは少し構成チームの様相が変わることになっている。そんな中、昨年までとは大きくチーム体制が変わったチームがもうひとつある。昨年、最下位に沈んだマノー・マルシャだ。

昨シーズン終了とともに、チーム創設者兼代表であったジョン・ブースや、その右腕として活躍したグレアム・ロードンといった主要人物が去るという大変革が行われ、チーム名からもマルシャが取り除かれ、マノー・レーシングとして再出発をすることになった。

■新生マノーを率いるのはマクラーレンの元ディレクター

その新マノーのレーシングディレクターに就任したのがかつてマクラーレンで活躍していたデイブ・ライアンだ。

2009年シーズン序盤までマクラーレンのスポーティングディレクターを務めていたライアンだが、当時ドライバーであったルイス・ハミルトンにレース競技委員会に対して虚偽の報告をさせたとして、チームから解雇されていた。

以後、しばらくF1から遠ざかっていたライアンだが、今季、マノーからF1復帰を果たすことについて、『Sun(サン)』に次のように語った。

「私は、マクラーレンで起きたことについて自分自身にやましいことなどまったくないよ。マノー加入に合意したときも、そのことが一瞬たりとも頭をよぎったりはしなかった」

■マクラーレンとの戦いも期待されるマノー

2014年の経営破たんから奇跡的によみがえったマノーだったが、さすがに2015年シーズンは常に最下位に位置することを余儀なくされていた。

だが、今年は最強メルセデスエンジンを搭載。ウィリアムズからも技術支援を受けることになり、フェラーリの元技術責任者であるパット・フライがコンサルタントとしてチーム活動に加担するなど、大きくチーム力が底上げされる可能性があると考えられている。

また、昨年DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で史上最年少チャンピオンに輝いたメルセデス期待の新生パスカル・ヴェアラインがデビューするが、その活躍にも注目も大きく集まっている。

仮に、昨年10チーム中9位に終わったマクラーレン・ホンダが、今年も同様の苦戦を強いられることになれば、マノーがマクラーレン・ホンダを食ってしまう可能性すらあるのではないかと言われている。

「もちろん、もし彼ら(マクラーレン・ホンダ)と争えるようなときがあれば、それはすごいことだろうね。だが、状況を現実的に見るならば、彼らはグリッドの前のほうに行くことができるはずだ」

そう語った61歳のライアンは、次のように付け加えた。

「マクラーレンは、現時点ではちょっとばかり“眠れる巨人”的な存在となっている。ここ数年、あまりいい成績が残せていないし、とりわけ昨年は厳しい年になっていた。だが、彼らは復活できるだけの潜在能力を持っているよ」

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