今季、マノーからF1デビューを飾ることが決定したインドネシア人ドライバーのリオ・ハリアントだが、開幕に向けて不安な要素もあると報じられている。
■まだ資金不足とのうわさ
ハリアントは、インドネシア政府からの支援を取り付けており、具体的にはインドネシアの国営石油会社であるプルタミナがスポンサーを務めることになっている。だが、先週、現在ハリアントがチームにもたらすスポンサー資金だけではフル参戦を行うには不足しており、ハリアント関係者はマノーに約束した資金分を完全に調達するために奔走していると伝えられていた。
だが、ハリアントのマネジャーを務めるピアース・ハニセットは、この報道を否定。27日(土)に『GMM(グローバル・モータースポーツ・メディア)』に対して、ハリアントが「フルシーズン参戦することは完全に確認されている」と語った。
■最初のテストではミスを連発
しかし、そのハリアントのF1デビューシーズンは必ずしも幸先のよいものとはなっていない。
先週22日(月)から4日間にわたってバルセロナで行われたF1公式シーズン前テスト1回目で、チームメートとなるパスカル・ヴェアラインからバトンを受ける形で24日(水)と25日(木)に走行を担当したハリアントだが、何度かコースオフしてクルマを止めるというミスを犯すとともに、ベストタイムもヴェアラインに数秒も及ばないという結果に終わっている。
■まだ学習中だとマノーのボス
昨シーズン終盤にマノーのレーシングディレクターに就任したデイブ・ライアンは、ハリアントがそうしたミスを犯したのは、単にマシンを限界以上に攻めた結果だと思うかと質問されると「そう思うよ」と答え、次のように続けた。
「正直なところ、もし何もああしたことが起きなければ、逆に驚いていただろうね」
2009年までマクラーレンのスポーティングディレクターを務めていたライアンは、次のように付け加えた。
「彼が学び続けることができている限り、問題はないよ」