ウィリアムズのフェリペ・マッサは、2016年シーズンにメルセデスAMGのF1タイトル3連覇を阻むことができるチームが現れるとは考えていないようだ。
■ウィリアムズのターゲットはフェラーリ
22日(月)から4日間にわたって行われた今年最初のF1公式シーズン前テストで2016年型車FW38のステアリングを握ったマッサは『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』に次のように語った。
「去年のクルマよりはいい感じだよ」
「だけど、フェラーリやメルセデスAMGよりも速いかどうかは分からないけれどね」
そのマッサの目標は、フェラーリよりも上位となることだ。
「今年はフェラーリと戦えることを期待しているよ」と語ったマッサは、しかし、次のように続けた。
「メルセデスAMGと戦えるかどうかは分からないな。彼らはものすごく強いからね」
「また、タイトルを取る可能性があるのは1チームだけということになる可能性が大きいよ」
■メルセデスAMGにはすきがない
今年、14年目のF1シーズンを迎える34歳のマッサは、バルセロナにおいて自分自身で直接メルセデスAMGの新車を見た上でそう語っているのだと次のように続けた。
「僕は昨日(22日)サーキットに来て、彼ら(メルセデスAMG)のクルマがすごく競争力が高いことが分かった」
「速いし、フロントもリアもスライドするようなこともない。ブレーキング時にもタイヤがロックすることもない。悪いところなんて何もないんだ。ものすごく運転しやすそうだよ」
■同じ条件ならメルセデスAMGがフェラーリより上?
マッサと同じブラジル出身のフェリペ・ナッセ(ザウバー)も同意見だ。
「僕は昨日(22日)サーキットの中間区間でクルマを見ていたんだ。そしたらベッテル(フェラーリ)とメルセデスAMG(ルイス・ハミルトン)が接近した状態で一緒に走っていたときがあった。メルセデスAMGがフェラーリを追い抜いて、すぐに見えなくなったよ」
「彼らがどれくらいの燃料を積んでいたのかは分からない。だけど、そのときはどちらもミディアムタイヤを履いていたよ」
そう語ったナッセも、今年もメルセデスAMGがタイトル3連覇を果たすだろうと付け加えた。