メルセデスAMG非常勤会長のニキ・ラウダは、3連覇を目指すチームの仕上がり具合に自信を深めている。
今週行われているF1のシーズン前テストで、メルセデスAMGは毎日150周以上の周回を重ねて盤石のスタートを切った。
ラウダは、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように話している。
「2連覇すれば、普通は心配しなければならないものだが、われわれの準備は万端だ」
「走行距離があまりに多いのでプログラムを変更したほどだよ。負担を減らすために、ロズベルグとハミルトンを半日ずつ走らせることにした」
ラウダの言うように、初日はニコ・ロズベルグが、2日目はルイス・ハミルトンが走行したが、3日目からは半日ずつ担当している。『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』はこれを「機械より先に人間が壊れた」と表現している。
「私は、このスペインで不具合や欠陥が出ることを願っていた。テストで出れば、オーストラリア(開幕戦)で出る可能性が下がるからね」
「しかし、今のところすべて完ぺきだ」
■フェラーリの新カラーリングは「うれしかった」
メルセデスAMGに一番近いライバルはフェラーリと見られている。今年フェラーリはラウダが活躍した70年代を思わせるカラーリングに変わった。
「まず、新しいカラーリングはうれしかったよ」とラウダ。
「私の古いクルマ(1975年)を思い出させるからね」
「しかし、テストを2日見ただけで彼らの調子を判断するのは不可能だ。来週、ここバルセロナで何をするか見てみることになるが、本当の切り札を目にするのはメルボルンになるだろう」