ルノーは2016年からワークスチームとしてF1に復帰するが、パストール・マルドナードにかえて元マクラーレンのケビン・マグヌッセンと契約間近だと報道されている。
マルドナードを支援する母国ベネズエラの国営石油会社PDVSAは、汚職スキャンダルと原油価格下落でスポンサー料の支払いが遅れていると伝えられていた。
マルドナードに変わって、23歳のマグヌッセンが数日中に契約を結び、2月3日にパリで新チーム体制とともに発表されると英誌が伝えている。
報道を受けて、マグヌッセンの母国デンマークのテレビ局『TV2』がマグヌッセンのマネージャーに問い合わせたが、コメントは得られなかったという。デンマークのタブロイド紙『BT』も、父親で元F1ドライバーのヤン・マグヌッセンと連絡が取れなかったとしている。
デンマークの元レーシングドライバー、ジョン・ニールセンは、マグヌッセンについて「間違いなくジョリオン・パーマー(ルノー)より速いだろう」と評価し、次のように話している。
「2016年にはルノーは何も勝ち取れないだろうが、2017年には確実に強いチームになる。だから加入するにはよいチームだ」
一方、やはりデンマークの元レーシングドライバーであるジェイソン・ワットは、マグヌッセンに関するうわさが故意に流された可能性もあると見ている。
「ケビンは、マルドナードに支払わせるための餌として利用されたのかもしれない」とワットは『Ekstra Bladet』紙に話している。