2017年からF1のタイヤ特性が変更され、より高速のバトルが見られるようになるかもしれない。
かつては、F1をショーアップするために突然性能低下が発生するタイヤ導入を進めてきたF1最高責任者のバーニー・エクレストンと、F1公式タイヤサプライヤーのピレリだが、ここへきてその方向性を見直そうという動きが出てきている。
最近、F1ドライバーたちによる任意団体であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務める元F1ドライバーのアレックス・ブルツが、F1ドライバーたちは全員一致で「最大限にアタック」できるタイヤを望んでいると語ったことが大きく報じられている。
そのドライバーたちの意向をくみ、タイヤ特性変更の可能性を示唆したエクレストンは『BBC』に対し、来週ミラノにあるピレリ本社で社長のマルコ・トロンケッティを交えた会議を行うことを明らかにし、そこにはF1ドライバーたちも自由に参加でき、2017年以降に導入されることになる新タイヤに関する意見を述べることができると語っていた。
そしてピレリも28日(木)に声明を発表。
その声明の中でピレリは「喜んでこの会議を開催する」とし、次のように続けている。
「この会議は、昨年から始まったFIA(国際自動車連盟)、FOM(F1商業権管理会社)、そしてドライバーたちによる密接な協力関係をさらに強化していくために不可欠な重要なものとなると考えている」
2017年以降に向け、F1人気低迷現象を打開するために、現在よりも1周あたり5秒ラップタイムを短縮できる速いF1を復活させようという計画が進められている。そして、それを実現するためにはタイヤの構造や特性も大きくかかわってくるのは間違いない。
ピレリは今回の声明の中でも、2017年以降に新タイヤを導入するためには、もっとテストの機会が必要だと訴えている。