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ピレリのF1タイヤ特性が今後大きく変化?

2016年01月29日(金)16:47 pm

F1で用いられるタイヤの特性が今後また大きく変わるかもしれない。

現在F1公式タイヤサプライヤーのピレリが供給するドライタイヤは、レースの面白みを増すという目的により、わざと急激に性能低下が起こるよう設計されている。

■攻めることができるタイヤを望むドライバーたち

だが、数日前にF1ドライバーによる任意団体であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務めるアレックス・ブルツが、F1ドライバーたちは「最大限に攻めることができる」レースの復活を望んでいることを明らかにした。自身も元F1ドライバーであるブルツは、そのカギとなるのがタイヤだと示唆していた。

さらに、イギリスの『BBC』は、ある関係者が「ドライバーたちは全員『我々は自分たちの、そしてクルマの限界値よりもかなり低いところでレースをしている。それはタイヤのせいだ』と言っている」と語ったと報じた。

ピレリのレーシングマネジャーを務めるマリオ・イゾラはそうした意見に対し、自分たちが現在供給しているタイヤはF1からの要請によって設計したものであり、要請があれば違う特性のタイヤを製造することも可能だと次のように語った。

「我々がデグラデーション(性能低下)を起こすタイヤを製造しなくてはならないのであればそれに焦点を合わせる。もし長持ちするタイヤを造る必要があるのであれば、我々はそれに焦点を合わせるよ」

■F1ボスもタイヤの方向性を再考か

確かに、急激に性能低下を起こす現在のピレリタイヤは、ショーとしての見せ場を増やすためにF1最高責任者のバーニー・エクレストンが導入を望んだものだった。

だが、そのエクレストンも最近考え方を改めてきているようだ。エクレストンは「最大限に攻める」ことができるF1であるべきだというドライバーたちの意見に対しては自分も「100万パーセント同意見だ」とし、「すでにピレリとそのことに関して話をしたよ」と語った。

さらに、イタリアのミラノにあるピレリ本社において来週早々に会議を行うことを明らかにした85歳のエクレストンは、次のように付け加えた。

「ドライバーたちが向上させたいと思うことは何でも向上させることができる。(会うのは)単なるメッセンジャーではなく、ピレリの社長だよ」

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