フェラーリのキミ・ライコネンが、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが用意した新世代ウエットタイヤにはあまり満足できないと語ったと報道されたことに対し、ピレリが反論を行った。
■ライコネンは昨年モデルの方が良かったと発言...
ライコネンは25日(月)にフランスのポール・リカール・サーキットで行われたピレリのウエットタイヤテストに参加していた。人工的にウエット状態とされたサーキットをピレリの新しいウエットタイヤで走行したライコネンだが、その後2015年仕様ウエットのほうがよかったと発言したことがメディアに取り上げられていた。
だが、ピレリのレーシングマネジャーを務めるマリオ・イゾラは、フィンランドの『Iltalehti(イルタレティ)』紙に次のように主張した。
「キミはさまざまな試作品をテストした」
「私が知る限り、彼は満足していたよ。彼は以前のタイヤとそれほど大きな違いはないと感じたようだが、もちろん、それは驚きではないよ」
■GPDAは速いタイヤを希望
一方、F1ドライバーたちが安全問題などを協議する任意団体GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)が最近ピレリに対してコーナーでも十分に速く走ることができるドライタイヤを製造するよう強く要請したことが報じられている。
この件について質問を受けたイゾラは、ピレリにはそうしたタイヤを製造する力はあるものの、現在はF1から要請された方針に基づいてタイヤを製造しているだけだと主張した。
「これまでにも言ってきたように、我々はF1が要請することをやりたいと考えている」
「我々がデグラデーション(性能低下)を起こすタイヤを製造しなくてはならないのであればそれに焦点を合わせる。もし長持ちするタイヤを造る必要があるのであれば、我々はそこに注力するよ」とイゾラは付け加えた。