スペイン人F1ドライバーのカルロス・サインツ(トロロッソ)が、同郷の先輩F1ドライバーであるフェルナンド・アロンソが所属するマクラーレン・ホンダが今年は絶対に進歩を遂げてくるはずだと語った。
26日(火)にスペインのメディアとのインタビューに応じたサインツは、次のように語った。
■昨年より悪くなりようがないマクラーレン・ホンダ
「2015年を終えて、彼ら(マクラーレン・ホンダ)はよくなるだけだと思うよ」
「どれくらいよくなるかは分からないけれどね」
2014年限りでそれまで5年間を過ごしたフェラーリを離脱し、3度目のF1タイトル獲得を目指してマクラーレン・ホンダに移籍したアロンソ。しかし、その初年度は目をおおいたくなるような不振に見舞われてしまっていた。
「マクラーレンのようなチームが昨年のような状態となることはF1にとってもいいことではないと思うよ」
■アロンソが2年連続で後方に沈むことなど考えられない
そう語ったサインツは、次のように続けた。
「彼らはうまく進歩すると思うし、悪くても僕たち(トロロッソ)とは戦えるようになるんじゃないかな。そして、もしレッドブルと争えるようなところまで来られれば、2017年にはF1タイトルを狙えるようになると思うよ」
「アロンソのようなドライバーが2年にもわたって後方に沈むなんて論理的ではないからね」
■カギはホンダのERS改善
最近、ホンダの2016年スペックパワーユニットは昨年に比べて200馬力以上改善したようだとの報道も行われていた。サインツも、マクラーレン・ホンダの2015年型車には「改善の余地がかなりある」と考えており、そのカギとなるのは、ホンダがERS(エネルギー回生システム)を改善できるかどうかだろうと考えている。
「(2015年には)かなり非力だったから、彼らには短期間のうちにかなり改善できる余地がある。特に、ホンダがエネルギー回生をうまくやるためのカギを見つけられればね」
そう語ったサインツは、「マクラーレンは、2秒短縮できる可能性を持ったチームのひとつだし、彼らがそうしてくることを期待しているよ」と付け加えた。
■マクラーレン、新スポンサーも獲得か
一方、スペインの『Marca(マルカ)』は、マクラーレンがいくつかの大口スポンサーとの契約を発表することになるかもしれないと報じている。
25日(月)と26日(火)にフランスのポール・リカールで行われたピレリのウエットタイヤテストでマクラーレン・ホンダの走行を担当したのは控えドライバーのストッフェル・ファンドールネだった。
そのファンドールネが着用していたレーシングスーツの胸の部分には大きな黒いスペースが施され、月と星のイメージが施されていた。『Marca(マルカ)』では、この部分に新スポンサーのロゴが配置されることになるのではないかと見ているようだ。