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現在のF1ではワークス参戦以外に成功の道はないとルノー

2016年01月24日(日)19:29 pm

ルノーがF1へのワークス参戦を決めた背景を、F1エンジン部門責任者のシリル・アビテブールが語った。

昨年まではレッドブルをワークス待遇のチームとしてエンジンを供給してきたルノーだが、新シーズンからは買収したロータスを完全なワークスチームとしてF1に参戦する。

■パッケージ全体と予算をコントロールできなければ成功できない

アビテブールは『F1 Racing(F1レーシング)』誌に対し、レッドブルとの提携が「行き詰まって」いるのは「明白」だったと語っている。

「それでわれわれは、ルノー+レッドブルというモデルから移行しようと考えた」

「現在のレギュレーションでは、パッケージ全体をコントロールできない限り、エンジンサプライヤーが成功を収めることは非常に難しい。クルマに対してより総合的なアプローチが必要だからだ」

「カスタマー/サプライヤーというモデルでは、組む相手が誰でもフラストレーションがたまる。特にレッドブルの場合は、シャシーに巨額を投資している。しかしレギュレーションによって、エンジン技術にもっと投資しなければパフォーマンスと結果を出すことができないことが決定づけられている」

そのため、完全なワークスチームと予算の増額が必要だという認識に至ったとアビテブールは説明している。

「(ワークス参戦によって)まず予算をより自由に操作できるようになる」

「以前の予算全体の3倍まではいかないが、2倍はある」

「それに、組織にもかなり大きな変化がもたらされ、新たに作られる役割によって、シャシーとエンジンに関する仕事がよりうまく連携できるようになるだろう」

■チャンスは2017年

買収されてルノーのワークスチームとなるロータスは、メルセデスエンジンを搭載していたため、新シーズンは「謙虚に」臨む必要があるとアビテブールは『F1 Racing(F1レーシング)』に認めている。

トラックサイドオペレーションズディレクターのアラン・パーメインも次のように語る。

「クルマが望んでいるような位置につけることはないだろうが、すぐに問題を乗り越えられるだろう」

「今年は関係を再構築する年だ。2017年から新ルールになるから、そのときには、もっと競争力のある位置からスタートする必要がある」

ルノーは2016年シーズンの計画を2月3日にパリで発表する。

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