ピレリはチームに明かさないまま、2016年シーズンに向けてタイヤの構造を変更していた。
これはイギリスの『F1 Racing(F1レーシング)』誌が伝えたものだ。今季から、従来よりさらに軟らかいウルトラソフトタイヤの導入が決まっているが、ピレリはそれ以外にも、タイヤの構造自体に変更を施していたという。
新しい構造のタイヤは、昨年11月の最終戦後にアブダビで行われたタイヤテストで試されたと記事は伝える。このテストはメディアに対して非公開だった。
また、チームは「テスト終了後までこの変更について知らされていなかった」と『F1 Racing(F1レーシング)』は伝えている。
新しい構造では、トレッド下に特殊な層が含まれ、その目的は「タイヤの摩耗が70%に達すると明らかなパフォーマンス低下を引き起こす」ことだという。
「このトレッド下の層によって、2011年~2012年シーズンと同様の展開が増えるだろう。だが同時に、タイヤにデラミネーション(トレッドがはがれる現象)やパンクが起きる可能性は減る」と記事は伝えている。
ピレリには、ピットストップ回数が増えるよう、性能劣化の激しいタイヤを作ることが求められているが、突然のタイヤバーストなどの問題も起きていた。