マクラーレンの控えドライバーを務めるストッフェル・ファンドールネは22日(金)、自分が2017年シーズンにF1のレースシートを獲得できるという保証はないと語った。
マクラーレンの育成ドライバーであるベルギー出身のファンドールネは、2015年にF1の下位カテゴリーであるGP2シリーズで圧倒的な強さを示して年間チャンピオンに輝いた。本来であればF1昇格に最も近い位置にいると言えるだろう。
だが、先輩にあたるケビン・マグヌッセンは2014年1シーズンだけマクラーレンのドライバーとして戦ったものの、フェルナンド・アロンソの加入に伴い再び控えドライバーに降格。ついにF1シートをつかむことができないまま昨年マクラーレンを離脱している。
だが、ファンドールネは、テレビ会議形式で行われたメディアとのインタビューにおいて自分とマグヌッセンを比較することは間違っていると次のように語った。
「僕たちはすごく違うと思うし、僕たちの立場だってかなり異なっている」
「ケビンは1年間控えドライバーを務めていたけれど、サーキットではほとんど走っていなかった。だけど、僕の場合はかなり違う状況になると思うんだ」
そう語ったファンドールネは、2016年にはマクラーレンの控えドライバーを務めつつ、ホンダがエンジンを供給している日本のスーパーフォーミュラに参戦することになると考えられている。
「僕は、新しいクルマでもっとレース経験を積むことができるだろうし、それと並行して何度かF1のテストにも参加できるんじゃないかな。だから、かなり条件は違ってくるよ」
とは言うものの、現時点では将来に向けて何の保証もないのも事実だ。ファンドールネは、マクラーレンは2017年以降については何の約束もしてくれていないと認め、次のように語った。
「何も約束されてなどいないよ。だけど、僕はF1に向かって自分なりに頑張っている。F1に行くのが僕の望みだからね」
「2017年に関しては何も保証はない。だけど、ここ(マクラーレン)は僕がいるにはいい場所だと思う。このチームでレースをするためにもね」と23歳のファンドールネは付け加えた。