スイスのビジネス誌『Bilanz(ビランツ)』が恒例のスイス長者番付を発表し、メルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフが初めてランクインした。
スイス在住のF1関係者の中で資産トップは、今年もやはりF1最高責任者のバーニー・エクレストンだった。
85歳のエクレストンはロンドンにオフィスを構えているが、税金対策のため公式の住所はスイスのグシュタードにしている。その資産は推定23億~27億ユーロ(約2900億~3500億円)とされている。
ほかにスイス在住の大富豪には、マクラーレンの株主である実業家のマンスール・オジェがいる。
これらに次ぐのが史上最多7度のF1王者であるミハエル・シューマッハだ。2013年末のスキー事故で頭部に重傷を負って以来、ジュネーブ湖畔の自宅で療養生活を続けている。その推定資産は6億4400万~7億3600万ユーロ(約820億~940億円)だという。
スイスに住む現役F1ドライバーでは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンがランクインしている。その資産は、それぞれ9200万~1億3800万ユーロ(約120億~180億円)と見積もられている。
資産でベッテルとライコネンを上回ったのがヴォルフだ。ウィリアムズの株主でもあるヴォルフは、妻のスージーとスイス北東部のトゥールガウ州に住んでいる。
さまざまな投資を合わせると、ヴォルフの資産は最大3億6800万ユーロ(約470億円)と推計されている。