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先輩ハッキネン、同郷ライコネンとボッタスに「話し合え」

2015年11月05日(木)20:16 pm

最近、「フィンランド人同士のクラッシュ」が立て続けに起こったことにより、その2人の不和をとりあげた記事がメディアによく見られるようになっている。

■ボッタスがリタイア...【結果】F1ロシアGP決勝の順位
■今度はライコネンがリタイア...【結果】F1メキシコGP決勝の順位

■メディアをにぎわせる「フィンランド人の同士打ち」

最初のクラッシュは、第15戦ロシアGPの最終ラップで起こっていた。そこではウィリアムズのバルテリ・ボッタスがフェラーリのキミ・ライコネンにぶつけられ、ほぼ手中に収めていた3位表彰台を逃していた。

そして、先週末のメキシコGPでも両者によるクラッシュが発生。今回はクラッシュに追い込まれたのはライコネンのほうでボッタスは3位表彰台を確保。これによりボッタスはドライバーズランキングもライコネンを追い抜いて4番手に上がっている。

そんな中、メキシコではボッタスがライコネンに報復したのだと書いたメディアもあった。

さらに、メキシコGP決勝後に、両者がお互いを非難するようなコメントを行ったことで、メディアもこのフィンランド人ドライバー同士の関係悪化を報じていた。

今シーズン中盤まで、今季限りでライコネンがフェラーリのシートを失い、その後任ドライバーとしてフェラーリのシートを得るのがボッタスだろうといううわさが大きく広まっていた。

それだけに、今回立て続けに起こった2人のクラッシュが因縁じみたものとして受け止められる要素が非常に大きかったとも言えるだろう。

■個人的なうらみはないとボッタス

だが、ボッタスは、今回のクラッシュは「個人的なうらみ」などによって起きたものではないとブラジルの『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』に次のように語った。

「僕たちは明らかに違う見解を持っている。でも、それは問題ないんだ。誰にでもそうする権利はあるからね」

「これからも、僕は彼に対する運転の仕方を変えるつもりはないよ。つまり、何も変わらないということさ。僕は彼のことをいいドライバーだと思っているし、個人的な問題など何もないよ」

だが、ロシアとメキシコで両者がクラッシュしたことは、とりわけ2人の母国であるフィンランドにおいてはさまざまな反応を呼んでいるようだ。

「正直に言って、フィンランドでインターネットを通じてどんな議論が展開されているのかなんて知らないんだ」

そう語った26歳のボッタスは、次のように続けた。

「昔、そういうものに目を通して失敗したことがあるんだ。だからもうそういうものは見ないと決めたんだ」

「もちろん、フィンランドには僕よりもキミのファンのほうがずっと多いことは知っているよ。でも、そんなことは気にしていないよ」

■2人による話し合いを提唱するハッキネン

これまでのところ、ボッタスもライコネンも、今回の一連のクラッシュに関して2人で話し合いを行う必要などないと主張している。だが、フィンランドの先輩F1ドライバーであるミカ・ハッキネンは、2人は話し合いを持ったほうがいいと考えている。

1998年と1999年にマクラーレンで2年連続F1チャンピオンとなったハッキネンは、現在はボッタスのマネジメントにも関与している。そのハッキネンは、『Ilta-Sanomat(イルタ・サノマット)』に次のように語った。

「僕は、自分や誰かがミスを犯したとき、話し合いを持ったことを覚えているよ」

「一般的に言って、こういう話し合いを持てば、その結果として少なくともなんらかの合意が得られるんだ。だから、それをキミとバルテリにもやって欲しいと思っているよ」

ハッキネンは、最後に次のように付け加えた。

「彼らはプロのドライバーだし、大人だ。だから正しい方向で決着が付けられると信じているよ」

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