サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われた2015年F1第16戦アメリカGP3日目を終え、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが次のようにコメントした。
【結果】F1アメリカGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
■エリック・ブーリエ「ホンダとともに進歩を果たせている」
「我々マクラーレンとしては、あまり上のほうではない順位をお祝いするような習慣はない。だが、今日のジェンソン(バトン)の6位という結果は、今シーズンにおいては最高レベルのものだ。だから、満足はできないにせよ、よろこばしく思うし、その気持ちも分かってもらえるんじゃないかな」
「今日は混乱満載のレースだったが、ジェンソンはコンディションをうまく味方に付けることができたし、不安定なコンディションにもかかわらず、トラブルを避け、必要なときにはタイヤをいたわりながら、落ち着いて順位を上げて行くことができていた。そして最終的に貴重な8ポイントをもたらしてくれた」
「フェルナンド(アロンソ)も、彼自身にはミスはなかったものの、いろんなことが起きてしまった。それでも、彼は素晴らしいレースを展開してみせてくれたし、ほんのわずかな差によってポイントを獲得することができなかった」
「我々のメカニックたちは週末を通じてミスを犯すこともなかったし、絶えず変化する天候によって複雑なレースになったものの、エンジニアたちや戦略担当者も今日の午後は素晴らしい仕事をしてくれた。みんなよくやってくれたよ」
「今年はずっと言い続けてきているが、我々にはまだやるべきことがたくさんあることは分かっている。だが、我々がホンダとともに進歩を果たしていることは明らかだし、我々全員にとって心強いことだ」
「あと5日後にはメキシコシティでまたサーキットに向かうことになる。そこでも今日の結果をベースに、さらにいいレースができることを期待している」
「最後に、この機会を借りて、ルイス(ハミルトン/メルセデスAMG)におめでとうと言いたい。彼がマクラーレンのドライバーを6年も務めていたことを懐かしく思い出すし、ウォーキング(マクラーレン本部)にもまだ大勢友人がいるよ。3度もF1チャンピオンに輝いたのは本当に素晴らしいことだ。これで彼は3度F1タイトルを獲得したドライバーの仲間入りを果たしたが、この記録を持つのはジャック・ブラバム、ジャッキー・スチュワート、ニキ・ラウダ、ネルソン・ピケ、そしてもちろん、そのタイトルすべてをマクラーレンで獲得したアイルトン・セナの6人だけだ。ブラボー、ルイス!」