元F1ドライバーのハイメ・アルグエルスアリは、25歳の若さでモータースポーツからの引退を決意したと話している。
2009年のシーズン途中に当時史上最年少の19歳でF1デビューしたアルグエルスアリは、2011年までトロロッソからF1に参戦。昨年からはフォーミュラEに出ていたが、モスクワでのレース後に気絶し、メディカルテストにパスするまでFIAからライセンスを一時停止されていた。
アルグエルスアリが次のように語ったとスペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』紙が伝えている。
「(メディカルテストの)結果が最近分かった。僕は健康で、病気でも何でもない。でも、止めることに決めた。変化の時だからだ」
「ほかの道を選ぶべき時が来たという気がする。これまで人生を共にしてきたこの花嫁(モータースポーツ)に対する愛が冷めたからだ」
「朝目覚めたら、自分の愛することをする時だと思う。それはクルマじゃない」
アルグエルスアリはDJとしても活動しており、「スクワイヤ」というステージネームで2011年にはアルバムもリリースしている。
「(モスクワでの)気絶は1つの要素だけれど、それだけじゃない」とアルグエルスアリ。
「F1は僕の人生にとって重要な部分だった。そのあとも、(ピレリ)タイヤのテストやクルマのテストをやったし、コメンテーターもやってみたけれど、好きにはなれなかった」
「次に何が起きるかは分からない。でも、僕は音楽を作るよ。この決断が理解できない人も周囲には大勢いるけれど、僕は正直に生きたいんだ。モータースポーツでは正直に生きている気がしない」
「お金はほしくない。僕は真実を生きたいんだ」