29日(火)に、うわさ通りロマン・グロージャン(現ロータス)が来季は新参戦となるアメリカのハースF1に移籍することが正式に発表された。
現在ルノーによる買収手続きが進められつつあるロータスだが、パストール・マルドナードについては来季も続投することが発表されており、今回のグロージャンの移籍決定により、そのシートがひとつ空くことになる。
そして、イギリスのメディアは早速そのシートに座る候補ドライバーの筆頭候補が現在マクラーレン・ホンダに所属している2009年のF1チャンピオン、ジェンソン・バトンではないかとの推測を報じていた。
だが、この報道に対し、マクラーレンの広報担当者は『GMM(グローバル・モータースポーツ・メディア)』に対し、「あの記事はナンセンスだ」と語った。
とは言え、バトンの来季以降の去就がまだ明らかとなっていないのは事実だ。
マクラーレン総帥のロン・デニスが、バトンとは2016年の契約が存在すると主張したが、バトンのほうは「戦える」クルマがあればF1で走りたいと考えていると語るのみだった。
そして、マクラーレンのCOO兼CEO代理であるジョナサン・ニールはF1日本GPが開催された鈴鹿において、バトンがチームを去りたいと望むのであれば、それを「尊重」することになるだろうと語っていた。
だが、バトンのコメントに一貫性がないように見えるのも事実だ。日本GP前に鈴鹿でF1引退発表を行うようだとの報道がなされたとき、すでに身の振り方を決断したとほのめかすような発言をしたかと思えば、その後はまた「選択肢はたくさんある」と語るなど、ファンとしてもやきもきさせられることが多くなっている。
そんな中、ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』は、今年マクラーレンでの6年目のシーズンを迎えているバトンが最近次のように語ったと報じている。
「(マクラーレンとは)長年一緒にやってきたから、どこかよそへ移るのは間違いだという気もしている」
「もし2016年もF1にとどまるとすれば、僕はマクラーレン・ホンダにいると思うよ」