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2016年イギリスGP開催の危機 レースを愛する支援者求む

2015年09月29日(火)12:57 pm

2016年には過去最多の年間21レースの開催が予定されている。だが、F1イギリスGPの開催に暗雲が立ち込めてきているようだ。

イギリスの『Telegraph(テレグラフ)』紙が、シルバーストン・サーキットの経営責任者であるパトリック・アレンが、資金難が大きな問題となってきており、このままでは伝統のレースが失われてしまう可能性もあると語ったと報じている。

F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトらによれば、シルバーストンではF1の商業権を取り仕切っているバーニー・エクレストンに対し、レース開催権料の支払いが1年遅れている状態となっており、2016年もシルバーストンでF1レースが開催されることを確実とするためには、「信用状」の提出が必要な状況となっているという。

F1最高責任者であるエクレストンもその報道内容を認め、次のように語った。

「彼ら(シルバーストン)は来年、今年分のレース開催権料を支払うことになっている。私がそうすることを認めたからだ。そうしなければ彼らはレース開催を続けることができなかっただろう」

そして、アレンは今、次のように語っている。

「私に将来を保証することができるかって? いや、できない」

「エクレストン氏に対し、“ご心配なく。今後10年にわたってあなたのお金は安全ですよ”と誓えただろうか? いや、それはできなかった」

「契約を失ってしまうことはシルバーストンにとって悲しいことだし、モーターレーシングにとっても悲しいことだ。そして何より、イギリスにとって非常に悲しいことになってしまうだろう」

アレンは、この問題の解決策は、シルバーストンを買収してくれる者を見つけることだと示唆し、次のように続けた。

「誰か大金を持ち、自動車レースを愛し、シルバーストンをうまく運営したいと本当に望む者がいて欲しいよ。そして、このビジネスに資本を投下できれば、貸借対照表も安定したものとなり、リスクも減ることになるだろう」

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