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【マクラーレン・ホンダ】ラウダ発言にバトンとデニスが反発

2015年09月27日(日)21:00 pm

ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)の頭上を黒雲が覆っているのはチームと契約金で意見が分かれているから。ニキ・ラウダが鈴鹿で行なった、そんな発言をバトンが否定した。

かつて元マクラーレンにも所属した元F1ドライバーで3度の世界王者、現在はメルセデスAMGの会長職にあるラウダは、次のように語った。「ロン(デニス)に言っておこう。『彼(バトン)に払うものは払ってやれ』とね」

『マクラーレン脱退』の暗雲が立ち込めるのはバトンの頭上ばかりではない。

F1第14戦日本GP予選で14番手につけた後、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は、こうコメントした。「僕が今までに鈴鹿で走った全周回のうち、ベストと言える最高の1周だった」

さらに決勝では、ホンダの母国レースと重々承知のうえで、直線でやすやすと抜かれるのは「屈辱的」とチームに無線で訴えたほか、彼の背に積まれたエンジンは「(下位カテゴリーの)GP2」並みと言い放った。

これを耳にしたイギリス『Sky(スカイ)』のF1解説者マーティン・ブランドルは、「チームをクビにでもされたいのか」と首を傾げていた。

アロンソのマネージャー、フラビオ・ブリアトーレは、いつまで経ってもマクラーレン・ホンダが速さを身に付けないならアロンソは他を探すまでと言ったが、さすがにこれは本人が否定。

「これだけは、はっきり言える。僕はどこにも行かない。このプロジェクトを信頼しているから」とアロンソは鈴鹿で宣言した。

「マクラーレンとホンダは、互いに持てるポテンシャルでいつか必ずまた勝利する」

しかし26日(土)、鈴鹿のパドックでは、さまざまなうわさが巻き起こっていた。アロンソとバトンの両スター選手がモチベーションを無くす中、マクラーレンではホンダへの我慢が限界に達したと言うのだ。

この日マクラーレンは、チームCEOロン・デニスが何らかのウィルスに冒されて東京で床に伏せていると述べた。翌日曜日(9/27)に合流したデニスは、バトン絡みのコメントを発したラウダに「クギを刺した」ことを明らかにした。

バトンも、金の件でデニスと揉めているのは「事実ではない」とコメント。

ラウダについて「とにかく僕は、彼の考えを理解したためしがない」と語ったバトン。「彼がわざわざマスコミの前に出てくれたのはいいが、僕ら(ラウダとバトン)のあいだで特に会話など無かった」

スペイン『AS』紙によるとホンダはついに方針変更の必要性を認識、社外からスタッフを招へいするかもしれないという。

2016年には第2のチームとしてトロロッソにエンジンを供給する可能性もある。そうなったらホンダは、トロロッソに「ほぼ無料で」パワーユニットを差し出す意向だと『AS』は推測している。

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