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【マクラーレン・ホンダ】ベルギーGPでも苦戦を予想するドライバーたち

2015年08月18日(火)16:49 pm

マクラーレン・ホンダが今週末のF1ベルギーGP(23日決勝)でどれほどの活躍を見せるかは、実際にふたを開けてみないと分からないようだ。

■シーズン後半に改善を予想するホンダ

F1の世界もほぼ1か月に及ぶ夏休みを迎えていたが、ここまで苦戦の連続であったホンダはそのパワーユニットを改善するために休み返上で開発に取り組み続けている。

伝えられるところによれば、パフォーマンス改善が図られたホンダのパワーユニットは、これまでよりも50馬力ほど出力が向上するだろうと言われている。

そして、ホンダF1プロジェクト責任者である新井康久も、ベルギーGPの舞台となるスパ・フランコルシャンでは「大きな進展」が見られるだろうと、スペインの『El Pais(パイス)』に次のように語った。

「フェラーリと戦えるようになると期待しているし、来年にはメルセデスに追いつきたいと思っている。それが目標だ」

■不満を募らせるマクラーレン

だが、マクラーレンとホンダの関係がぎくしゃくし始めているのも明らかだ。

例えば、マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、ホンダは開発スピードを上げるためにライバルエンジンメーカーから優秀な人材を引き抜くようなことも考える必要があると主張。

これに対し、新井はドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語っている。

「我々の文化は非常に異なっている。だから、仮にフェラーリやメルセデスのエンジニアが来ても、溶け込むのは難しいだろう」

「それに、用いている機材やシミュレーションなども完全に違うものだ」

だが、マクラーレンが現在のホンダの開発スピードに大きな不満を抱えているのは間違いない。『Bild(ビルト)』には、マクラーレン・グループの総帥であるロン・デニスの次のようなコメントが掲載されている。

「この困難な期間は、我々が今後も一緒に続けるか、あるいは決別するかにつながるものだ。我々が行ってきた仕事は、シーズン後半にはその結果が現れてくるだろう。スパでは間違いなく進展が見られるはずだ」

■スパでは期待はできないとドライバーたち

しかし、マクラーレン・ホンダの2人のドライバーは、今週末のスパ・フランコルシャンでそれほど大きな進展が見られるとは期待していない。それは、新エンジンの投入によりグリッド降格ペナルティーを受ける可能性が高いという理由だけではないようだ。

「スパは僕たちにとっては難しいだろう」と語ったフェルナンド・アロンソは、次のように続けた。

「サーキットの構成により、パワーやダウンフォースが求められるし、1周のうちにアクセル全開で走行しなければならないところが多いからね」

チームメートのジェンソン・バトンも同意見だ。

「パフォーマンス面で大きな飛躍が期待できるだろうなんて装うことはできないよ。とりわけ、このサーキットではね。ここは僕たちのクルマの特性には合っていないんだ」とバトンは主張している。

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