ルーキードライバーのカルロス・サインツが、先週末のF1第10戦ハンガリーGP決勝後に、所属チームのトロロッソに対する怒りが収まらなかったと認めている。
【結果】F1ハンガリーGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
サインツの母国スペインのメディアは、12番手からスタートしたサインツが、9番手からスタートした17歳のチームメート、マックス・フェルスタッペンを追い抜いて、その前を走行していたにもかかわらず、フェルスタッペンのほうに優先的なピットストップ戦略が提供されたと主張している。
サインツも、『Marca(マルカ)』に対して次のように語った。
「僕はすごくいいレースをしていたから、怒りを感じたよ」
最終的には技術的な問題が発生してリタイアに終わったサインツだが、自分が一番怒りや疑問を感じたのは、チームがフェルスタッペンのほうを優先的に処遇していたことだったと主張している。
リタイアに終わったサインツに対し、フェルスタッペンのほうは自身最上位となる4位でハンガリーGP決勝を終えている。
スペインの『AS』に寄稿するジャーナリストのマニュエル・フランコは、トロロッソではフェルスタッペンのほうをひいきしているように感じられると次のように指摘している。
「今回が初めてではない。彼らが“新たなセナ”と呼んだドライバーと同じ条件で戦うことは難しいようだ」
サインツも、次のように続け、不満をあらわにしている。
「なぜチームが僕を最初にピットに入れなかったのか、まだその説明は受けていない。僕がどれほどの怒りを抱えていたか、想像してみてよ。僕はほかのドライバーたちよりもあとでピットストップを行うことになってしまい、マックス(フェルスタッペン)は僕をピット作業で“アンダーカット”して追い抜いてしまったんだからね」
「なぜそんなことになるのか、僕には理解できないよ」とサインツは付け加えた。